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熱帯雨林をより早く再生させるしくみをつくり、いのちが輝く豊かな森を取り戻したい!
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プロジェクトの概要
- 本プロジェクトに関心をお寄せいただきありがとうございます!
私たちは2008年からボルネオ島北部、マレーシアのサバ州で「森をつなぎ、いのちをつなぐ」活動を行なっている認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンです。
私たちが熱帯雨林の再生に取り組んでいるキナバタンガン川流域は人為的な原因で長く荒地となったままの土地が広がっていますが、自然の回復には100年の年月が必要。でもそんな時間を待つ猶予は残されていません。そこで熱帯雨林ができるだけ早く回復するためのきっかけ作りをしたい!と考え、活動を始めました。
植林と育林で森を回復するしくみをつくることで熱帯雨林再生のサイクルを早め、かつての美しい森を取り戻したいのです。
そこで、ボルネオの豊かな熱帯雨林と野生動物に思いを馳せてくださるサポーターのみなさまと一緒に、計画的な育苗を行うために不可欠な育苗小屋の建設費用を集めるクラウドファンディングに挑戦します。 -
ボルネオ島で森をつなぐプロジェクトを展開
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- ボルネオ島北部を流れる大河キナバタンガン川流域は世界有数の生物多様性を誇るボルネオのなかでもとくに多種多様の生き物が暮らす地域です。
流域全体を覆い、ボルネオオランウータンやボルネオゾウ、テングザルをはじめとするさまざまな動物たちがいのちのよりどころとしていた広大な熱帯雨林はしかし、パーム油という日本ではなじみのない植物油を生産するためのアブラヤシプランテーションの大規模開発によって急激に失われました。 - 1980年代~2000年代のわずか30年足らずで流域沿いの8割以上がプランテーションに開発されてしまい、動物たちに残されたのは分断され、点在する保護区と川沿いにわずかに残された森だけです。
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『緑の回廊プロジェクト』が森をつなぐ
- そこで私たちは流域沿いの保護区と保護区が完全に分断されてしまわないように、保護区の間の森を購入し、川に沿って熱帯雨林をつなぎとめる『緑の回廊プロジェクト』を始めました。
- これまでに85ヘクタール(1ヘクタールは 100m x 100m)の熱帯雨林をキナバタンガン川流域に獲得しており、いまも活動を続けています。
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『植林・育林プロジェクト』が森をつくる
- 森を購入してまもる取り組みが緑の回廊プロジェクトなら、森を再生して増やす取り組みが今回のクラウドファンディングの対象となる『植林・育林プロジェクト』です。
キナバタンガン川流域では森林伐採の際にブルドーザーやトラックが踏み固めた土地や、開発したあとに氾濫した川から水が流れ込みアブラヤシを育てることができなくなった土地といった「森でもプランテーションでもない」不毛な荒地が広がっています。 -
- こうした場所で自然に森が回復するのを待つには数十年~100年単位の途方もない年月が必要。そこで私たちは、熱帯雨林ができるだけ早く回復するためのきっかけ作りとしての植林・育林活動をしたい!と考えました。
- とはいえ、やみくもに木を植えればいいということではありません。
・植林・育林地周辺の熱帯雨林を念入りに調査し
・「成長が早い」「水没しても腐らない」「動物が好きな果実がなる」種類を選び
・タネを採集して苗を育て
・衛星写真やドローンなどの最新技術を駆使して計画的に植林し
・苗が順調に育つように定期的なメンテナンスを数年単位で施していく
といった森を回復するしくみを確立することで熱帯雨林が再生するサイクルを早め、再びキナバタンガン川流域を熱帯雨林が鬱蒼と茂り、たくさんの動物たちが自由を謳歌するかつての姿を取り戻したい!と思っています。 - 今回は、ボルネオの豊かな熱帯雨林と野生動物に思いを馳せてくださるサポーターのみなさまと一緒に、計画的な育苗を行うために不可欠な育苗小屋の建設費用を集めるクラウドファンディングに挑戦します。
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- 育苗小屋の設計図(上画像)。現在は簡易的な施設での育苗を行なっていますが、小規模な活動に制限されています(下写真)。
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- 30年後の豊かな熱帯雨林を支える、希望の苗たちです。
動物たちの生きる場所をつくり、いのちを未来につなげるためのプロジェクトです。応援をよろしくお願いいたします! -
ボルネオ島はこんなところ
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- 日本から南に5000km、東南アジアのマレーシアとインドネシアのちょうど間に位置するのがボルネオ島。日本の2倍の面積を持つこの島は世界で3番目に大きく、島内にマレーシア、インドネシア、ブルネイと3つの国の領土があるめずらしい島です。
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- 赤道直下に位置し、高温多雨の気候のもとでかつては熱帯雨林が島全体を覆い、世界でも稀な、豊かな生物多様性をはぐくんできました。
ボルネオオランウータン、ボルネオゾウ、テングザルといった日本でも有名な動物からまだ名前を持たない新種の昆虫にいたるまで、数多くの固有種を含む珍しい多種多様の動物や植物が生息しています。 -
- 数千万年前から姿かたちを変えず存在してきたと言われるボルネオの熱帯雨林。しかしわずか、たった数十年でその姿は大きく変わってしまうことになりました。
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失われゆくボルネオの森
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- 河岸ギリギリまで開発が進められた土地です。川に沿ってかろうじて木が残っているのが見えますが、これでは野生動物が生きていくことはできません。手前に整然と植えられているのはアブラヤシのプランテーションです。
ボルネオの森が失われた大きな理由は、このアブラヤシプランテーションの開発です。「パーム油」という植物油を生産するために、ボルネオ島に大規模な農園が広がっています。
アブラヤシは熱帯でしか育たないため赤道直下の国々に生産が集中しているのですが、特にインドネシアとマレーシアにおけるプランテーション開発は圧倒的。この2カ国で世界のパーム油生産の80%以上を占めています。 -
- なかでもボルネオ島は「世界で最もパーム油が生産されている地域」と言っても過言ではありません。50年前には島の面積の75%が原生林に覆われていましたが、2016年の時点では日本の総面積にも相当する広さ、総面積の50%の熱帯雨林が失われてしまいました。
- 日本も年間70万トンのパーム油を輸入しています。80%を食品向けに、20%を非食品として使っており、スーパーやコンビニで買う製品の半分は何かしらのかたちでパーム油を使っていると言われます。
食品であればインスタント麺、ポテトチップス、チョコレート、アイスクリーム、スナック菓子、クッキー、ドーナツ、マーガリン、冷凍のお惣菜、フライドポテトやチキン、レトルト食品のカレーやシチュー、コーヒーフレッシュ、粉ミルクなど多くの加工食品に。
食品以外では洗剤、口紅、ファンデーション、練り歯磨き、塗料、ペットフード、バイオ燃料に。最近ではパーム油を燃料とする発電所の建設が議論を呼びました。
他の植物油と比べて使用用途が広く便利なだけでなく、効率よく、しかも安価で大量に安定した生産ができるパーム油はいま世界で最も生産・消費されている植物油なのです。そしてその需要は、世界人口の増加につれてさらに増加することが予想されています。
私たちの活動拠点であるマレーシア・サバ州でこそ開発のピークは過ぎたものの、同じマレーシア側のサラワク州やインドネシア側の領土では、いまこの瞬間も数千~数万ヘクタール単位での大規模なプランテーション開発が続いているのが現状です。 -
認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンについて
- ボルネオ保全トラスト・ジャパン(BCTJ)は2008年に設立。キナバタンガン川流域沿いにわずかに残された保護区をつなぐために流域沿いに残る私有の熱帯雨林を買い取る「緑の回廊」プロジェクトや、現地政府機関とともに野生動物、特にボルネオゾウの保護・一時飼育施設の運営を行う「恩返しプロジェクト」、その他野生動物の保全・調査を行うプロジェクトを現地のNGOや活動家と一緒に進めています。
日本でもボルネオの現状を伝える講演会やワークショップ、イベント出展といった環境教育、啓発活動を積極的に行なっています。2018年に認定NPO法人になりました。 - 恩返しプロジェクトでは2014年にボルネオゾウの保護・一時飼育施設として野生動物レスキューセンターを建設。現在は現地政府機関がボルネオ・エレファント・サンクチュアリとして運営していますが、飼育されているボルネオゾウの餌代、飼育スタッフの人件費を継続的に支援しています。
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クリステル・ヴィ・アンサンブルからの支援
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3回の支援で3.5トン分の粉ミルクを現地に寄贈できました
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- クリステル財団ならびにR ethical様の協力でボルネオ支援のためのアクセサリーやブレスレットが販売されており、経費を除く売上のすべてをご寄付いただいています。
ご支援により、過去3回にわたって現地で保護された仔ゾウ用のミルクを計3.5トン、寄贈することができました。 -
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頂いたご支援の用途
- 本クラウドファンディングは、一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルがプロジェクトオーナーとなっています。これはボルネオ保全トラスト・ジャパンのクラウドファンディング運営における負担を軽減し本来の活動に専念いただくとともに、活動の告知に少しでも寄与したいという想いからです。
財団が受け取る支援金は、責任を持って全額をボルネオ保全トラスト・ジャパンに寄付させていただきます。
ボルネオ保全トラスト・ジャパンではいただいた支援金について、リワードの実費を除き、育苗施設の建設に必要な資材の購入費や運搬費、建築のための人件費などに充てるため大切に活用させていただきます。 -
返礼品(リワード)について
- ボルネオ保全トラスト・ジャパンの普段の活動やサバ州に関連したリワードをご用意いたしました。詳細については各チケットをご覧ください。
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オリジナルカンバッジセット
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- チャリティカンバッジ
ボルネオの動物や植物をデザインしたボルネオ保全トラスト・ジャパンのオリジナルチャリティカンバッジ。普段はイベントなどで大活躍しています。
サイズ:32mm
タイプ:フックピン -
特製ポストカードセット
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- ボルネオの動物たちがデザインされたポストカードです。*デザインはこちらで選ばせていただきます。*本クラウドファンディング限定商品ではありません
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限定フォトブック
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- 本プロジェクトのために製作する限定フォトブック(24ページ)です。美しくユーモラスなボルネオの動物をオールカラー、A5サイズのフォトブックでご堪能ください。*写真は仮のものです。
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サバ州のどうぶつ土産
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- 現地で購入した動物関連のお土産(テングザルのぬいぐるみ、哺乳類テーブルクロス、鳥類テーブルクロス、鳥類ポスター、カエルポスター)です。*お送りする内容はこちらで決めさせていただきます。
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特製チャリティTシャツ
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- ©️ NOINOI BINYA PLUS
NOINOI BINYA PLUS/紅屋様が支援グッズして製作してくださっている、ボルネオチャリティTシャツ *デザインをお選び頂けます *本クラウドファンディング限定ではございません。 -
活動内容のご報告について
- ご支援いただいた方にはボルネオ保全トラスト・ジャパンのメールマガジンを配布させていただく他、定期的に発行している会報やウェブサイトの特設ページにて、写真や動画も活用した報告を行う予定です。ご期待ください。
メールマガジンへの登録をご希望でない場合は、支援時に表示されるアンケートで「希望しない」を選択ください。 -