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ヨーロッパのハイブランドも絶賛する丹後織物の上質なウェアを
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丹後ちりめんの歴史とその背景
- 丹後ちりめんとは、京都府・丹後地方で緯糸に強撚糸を使用して織られ、丹後で精練加工を経ることで生地表面にシボと呼ばれる凹凸が生まれる、織物の総称です。撚った糸=撚糸を使って織物を織ることは、 非常に難しい技術です。経糸の張力、緯糸を打ち込む回転数の調整など、経験によってしか得られない複雑な感覚が求められるためです。しかし丹後ちりめんの職人は永きに渡る技術の蓄積により、呼吸をするがごとく撚糸を自在に操り、世界的に見ても希少な表情を持つ生地を織り続けてきました。
その表情の本質は、生地が3次元の奥行きを持つということ。糸が縮む力を利用して生み出す独特の凹凸「シボ」は、本来平面的である織物に立体感を与えます。撚糸一つをとっても糸の合わせ方や撚り回数など、組み合わせにより数え切れないほどの種類の緯糸が存在します。職人たちは組織の違いなどをかけ合わせることによって、生地表面に様々な表情を作り出してきました。
丹後は1300年以上前から絹織物の産地であった歴史をもちます。
丹後の職人たちは撚糸と織り技術の応用によって様々な「表情〈テクスチャー〉」の素材を生み出しました。その結果、戦前から丹後は日本一の絹織物生産地となり、今やそのシェアは全国の約70 %※にも上ります。そしてその挑戦は、今もなお続いています。
丹後の代表的な湿式八丁撚糸機は、水に溶けやすいセリシンの特徴を生かして、水を生糸に垂らしながら撚糸が行われます。また、シボを作り出す精練でも大量の水が使用されます。これらに使用する水は、丹後地方に降る雨、雪がもたらすものです。
また、生糸にとって最大の敵は乾燥。乾燥した生糸は製織時、糸切れなどの原因となるのです。丹後地方の「うらにし」と呼ばれる気候が適度な湿気をもたらし、絹織物の生産に適した環境を作り出しています。
2006年〜2010年にかけて、フランス・パリにおいて展示商談会を開催し、現地ハイブランドからは丹後産地の撚糸・織技術の高さに感動されるほど高い評価を得ました。以降、オートクチュールやプレタポルテなどをはじめ、様々なファッションアイテムに丹後素材が使用されています。
※日本で生産される和装用後染織物(表地)の数量、(一社)日本絹人繊織物工業会の資料に基づき試算 -
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製品事業へのチャレンジ
- コロナ禍により、従来、最終販路であった催事販売という手法が行えなくなり、弊社の主要取引先からの受注数量は壊滅的に減少しました。
そこで弊社は、これまで温めていた企画である、製品事業を手掛けるという決断を行いました。
考えたことは、自社の得意とする生地で、触り心地の良いアイテムを作ること。外出の機会が減り、自宅で過ごすことが多くなった今、快適なおうち時間を過ごすためのアイテムにすることです。 -
シルクの特徴
- しなやかな肌触りと、優れた性質で人気の高いシルク。例えば温度や湿度の変化に敏感に反応し、湿気を吸収叉は放散しながら、まるで呼吸しているかのように快適な環境を保ってくれます。さらに、熱伝導性がどの繊維よりも小さく保温性も抜群。美しさと快適性を備えたシルクは、まさに女王と呼ぶにふさわしい天然の素材だと言えます。
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特徴1:上品な光沢がある
- シルクには、他の天然繊維や合成繊維では出すことができない、ナチュラルで美しい光沢があります。これはシルクの複雑にからみ合った繊維構造と、三角形をした断面が関係しており、自然光が内部で乱反射することで、奥行きのあるツヤを生み出しています。
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特徴2:吸湿性・放湿性に優れている
- もともとは、蚕を守るために生まれた繊維なので、吸湿性・放湿性のほかにも、通気性や保温性にも優れた素材になっています。また、シルクにはコットンの約1.5倍の吸水性があるので、肌着や下着として通年使うことができます。
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特徴3:紫外線(UV)をカットしてくれる
- シルクには紫外線カット率が90%あり、スカーフやショールとして巻くだけで、紫外線からお肌を守ってくれます。また、放湿性にも優れているので、暑い夏でも快適に使うことができます。
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特徴4:静電気が起きにくい
- シルクは、生地の摩擦による静電気が起きにくい素材です。同じ理由で、チリやホコリも付きにくいので、室内外問わず綺麗な状態を保つことができます。
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特徴5:美しい色合い
- シルクは、天然繊維の中でも染色性に優れた素材のひとつです。繊維の深くまで染料が浸透するので、深みのある上品な色合いに仕上がります。一方で、色移りしやすいというデメリットもあります。
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宮眞の生地
- 宮眞は明治初期より丹後ちりめんの製造を始めて以降、つねにあたらしいものづくりにチャレンジしてきました。和装から洋装へ、国内から海外へと用途転換を図りながら、伝統の技術とものづくりの精神を現代のデザインに落とし込み進化し続けています。
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販売商品のご紹介
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髪に優しいシルクリネンターバン 6,050円
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- シルクとリネンを一緒におることで、光沢がありながらもナチュラルな質感で髪に優しいターバンができました。一日中つけていたくなるような付け心地を体験していただきたいです。
リネン 56%
シルク 44%
サイズ フリー -
髪や肌に優しいシルク和紙まくらカバー 16,500円
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- シルクと和紙の糸でサテン織にした生地をでまくらカバーを作りました。
和紙の糸は下記のような特徴があります。
・エコロジー素材(生分解素材)
・麻糸と同様な清涼感がある
・非常に軽い(比重は麻糸の1/3)
・吸放湿に優れ、快適な着心地
・通気性に優れている
肌にあたる面はシルク、反対の内側には和紙の糸が配置されています。
そにため、すべすべと柔らかい肌触りと、吸湿性と通気性・速乾性にすぐれたまくらカバーです。
頭部の湿気をすばやく吸い取って乾かしてくれることで、朝まで快適に眠れます。また、家庭での洗濯が可能なので、お手入れも簡単です。 -
肌に優しい快適な着心地のシルクトランクス 24,200円
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- 和装の下着である「高級綸子襦袢地」を使用した贅沢なトランクスです。
生地には「南天」の柄をあしらい、「難を転ずる」意味を込めています。
絹は人間の肌と同じ動物性タンパク質なので、身体親和性が良く、蒸れにくい素材です。
その絹の特性を活かした着心地の良いトランクスです。
ネットに入れて洗濯機で洗えます。
(中性洗剤を使用してください。しわが付きます。気になる場合はアイロン掛けしてください。)
サイズ M L
カラー グレー サックス -
快適な着心地のユニセックスシャツ 46,200円
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- 高級着物の素材である「正絹丹後ちりめん」と、同じく丹後で製織されている上質なコットン素材を組み合わせた心地良いユニセックスシャツです。
丹後ちりめんの一番の特徴的な技術である「水撚り八丁撚糸」を緯糸に使用し、絹本来の美しい光沢と上品な「シボ(生地の表面の凹凸)」のある素材を使用しています。
贅沢な部屋着として、またお出かけの時にお召しいただけるアイテムです。
手洗い出来ますが、若干縮みますのでドライクリーニングをお勧めいたします。
サイズ メンズサイズ S M
カラー サックス×グレー -
肌に優しく柔らかい触り心地の洗えるシルクパジャマ 68,200円
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- シルクの糸に洗える加工をし、先染織物※をつくりました。
さらにより柔らかくなる仕上げをすることで、生地自体にハリがありながらも、なめらかで柔らかい肌触りになっています。この着心地は睡眠時間だけではもったいない気持ちよさです。
※糸を先に染色してから織物に仕上げたもの
サイズ フリー
カラー ホワイトのみ -
快適な着心地のシルクコットンワンピース 71,500円
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- 高級着物の素材である「正絹丹後ちりめん」と、同じく丹後で製織されている上質なコットン素材を組み合わせた心地良いワンピースです。
丹後ちりめんの一番の特徴的な技術である「水撚り八丁撚糸」を緯糸に使用し、絹本来の美しい光沢と上品な「シボ(生地の表面の凹凸)」のある素材を使用しています。
贅沢な部屋着として、またお出かけの時にお召しいただけるアイテムです。
手洗い出来ますが、若干縮みますのでドライクリーニングをお勧めいたします。
サイズ フリー
カラー ホワイト×ベージュ -
シルク取り扱い上の注意
- シルクは、引っ張る力にはとても強い反面、摩擦に弱く、表面も傷つきやすいデリケートな素材です。洗濯する際は、やさしく手洗いするかクリーニング店に出すようにしましょう。また、シルクは生地面がなめらかなので、傷・糸つれが目立ちやすくなっています。普段の生活や、保管時の引っ掛けには注意が必要です。最後に、シルクには紫外線をカットする効果がありますが、紫外線を跳ね返すわけではなく吸収する素材です。長時間日光に当てると、黄色く変色する可能性があるので、洗濯後の乾燥には特に注意しましょう。