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和の文化を伝えるOMIYA CONNECT
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- このプロジェクトを実行するOMIYA CONNECTは、着物文化をはじめとした様々な伝統技術と、現代のデザインを掛け合わせたモノづくりを企画し、国境やジャンルを超えて、「ものづくり文化と技」を発信しています。
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手織り真田紐のメンズベルト
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- おそらく世界でいちばん細い織物であろうといわれる真田紐。そのルーツは室町時代後期にアジア・中近東から伝来したとされています。
諸説あるそうですが、戦国時代に活躍した武将、真田幸村の父・昌幸が、甲冑の手首足首に巻いて武勲をあげたことから、この名で呼ばれるようになったと伝えられます。 -
- 今回、その時代から真田紐を作り続けている真田紐師<江南(えなみ)>の15代目 和田伊三男さんと、奥様の智美さんが手掛けた手織りの真田紐をつかって、メンズ用ベルトを製作しました。
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ベルトについて
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1.本藍うつろヤスラ柄
- 濃さの異なる本藍染めの木綿糸で織られた、真田紐らしいヤスラ柄です。
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- 江南さんで定番のデザインを、ベルト用の幅で織って頂きました。
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- 細めのベルトなので、カジュアルなチノパンや同じブルーのジーンズなどにも合わせて頂けます。
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2.本藍染め茜真田紋
- 中心の赤い小さな横線は、真田氏の家紋である六文銭をあらわした真田紋です。今回のクラウドファンディング用にご用意頂いたオリジナル柄です。
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- 青・赤・白というハッキリとした色の組み合わせのベルトなので、ベージュや白などのカジュアルパンツを合わせて頂くのがオススメです。
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- 【サイズ(約)】
着用実寸(最大)105cmまで(裁断可)、ベルト幅=2.5cm、2.5cm間隔の穴5個、全長112cm
【素材】
表面=綿100%、一部牛革、裏面=牛革、バックル=真ちゅうにニッケルメッキ
日本製
※ウエストサイズに合わせて、ご自身で裁断していただけます。
※革はどちらも共通の紺色です。
※真田紐に撥水加工を施しておりますが、天然染料を使っているため強い擦れなどによる移染には十分ご注意してご使用下さい。 -
素材について
- これが今回の真田紐に使う木綿糸です。青色系はすべて本藍染め、赤はインド茜で染めた天然染料を使っています。
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- 本藍染めは島根県の広瀬町にある藍染紺屋、天野紺屋さんによるもの。
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- 創業は1870年で、現在五代目の天野尚さんが代表を務めておられます。
代々生業としている糸染めに加え、型染め手ぬぐい、もんぺ、藍雑貨等の製造販売も行っているそうです。 -
- 広瀬町は最盛期に「広瀬絣」として久留米絣、伊予絣と並ぶ西日本の三大生産地と称された地域。戦後、染色業の衰退により広瀬に唯一の紺屋となった後も、変わらぬ技法で綿・麻・絹の糸を染めておられます。
こちらの特徴の一つとして挙げられるのが、この地方独特の色を表現するための「割建て」という藍の建て方。藍染めはタデ藍と呼ばれる植物の葉を加工した「蒅(すくも)」という染料を使いますがそこに1割ほどジーンズなどの染料であるインジゴピュアを入れて藍液を作っているそうです。 -
- 茜染めは江南さん自ら工房で染めておられます。
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- 糸が染め終わったら、糸繰り→整経→機掛けという工程を経て、15代目の奥様である和田智美さんが手織りで織り上げていきます。
智美さんは、2019年、2021年に続き今年も日本民藝館展に3回目の入選をされています。 -
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真田紐師 江南について
- 今回真田紐を製作して頂いだ真田紐師 江南の十五代目である和田伊三男さんは、室町・戦国時代に活躍した甲賀和田家の「和田伊賀守惟政」を先祖にもち、戦国時代の末期に初代が伊賀から京都に移り住んでから後、現在は京都にて真田紐製作に従事しておられます。
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- 機械織りが主流となっている真田紐ですが、江南さんでは糸を草木染めをし手織りする昔ながらの技法で製作しておられる唯一の工房です。(白黒の画像2枚は、大正~昭和初期の頃に真田紐を手織りで織っている様子)
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- 和田さんは真田紐を始めとした商品の製作以外に、手織りの体験教室や貴重で興味深いお話が伺える講演会などにも精力的に行い、その歴史と技術の保存・継承に取り組んでおられます。
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真田紐とは?
- よく「真田紐」と「組紐」を混同されることが多いのですが、真田紐は組紐ではなく、独立した一つの紐種で、作り方も使い方も異なります。三つ編みの様に複数の縦糸だけを丸台などを使い、斜めに糸を交互に組んで紐にしてゆく「組紐」に対し、機(ハタ)などを使い縦糸と横糸で平たい紐状に織ってゆくものを「真田紐」と言います。「組む」のではなく「織る」。最狭で6mm程度のものもあるため、つまり真田紐は世界で一番狭い織物であろうと言うことができます。
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伝来
- 宮中の文書や御物から伝来時期やルートなどがある程度分かっている組紐と異なり、真田紐は武士・民間の紐であるため書物などから記録を辿る事があまりできません。
(ですので現存する伝承工芸品や伝承を辿っての推測となりますので予めお断りしておきます。)
真田紐は、戦国時代の武将、真田幸村が作り始めたと言われていますが、実はその歴史はもう少し古く室町時代後期に現在のネパールなどで作られていた獣毛を使った細幅織物である「サナール」が後の商業ルートになった南方仏教の伝来路を伝い仏典やインド更紗など交易品を縛り共に海路日本に伝来したのではないかと言われています。(真田紐の語源として「サナール説」はこういったところから言われる説です。) -
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武士の真田紐
- 戦国時代、関西圏で作られるようになった紐は行商人の手によって北陸・関東方面まで届けられるようになりました。
長野県に居た真田一族は、届けられた真田紐が非常に丈夫であったことから甲冑などに使用。小軍で徳川の大軍を蹴散らした武勲から「真田の紐」として真田紐の名が付いたといわれ、関ヶ原の合戦後の九度山蟄居時には製作もしていたといわれています。 -
茶道の真田紐
- 宮中で楽しまれていた茶道を広く庶民に伝えた千利休。それまで「塗箱に組紐」というしつらえだったが、それでは庶民が使えないということで「桐箱に真田紐」というしつらえを考え出し、「北野大茶会」を経て茶道が浸透していったといいます。
その変遷のなかで、各家独自の柄「約束紐」や結び方なども生み出され広がっていきました。 -
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新たな真田紐のカタチ
- ここまでご覧頂いたように、長い歴史の中で様々な用途のあった真田紐は、この現代も和田さんを始めとした多くの人のアイディアで新たなカタチとして使われています。
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- 今回の真田紐ベルトも、その歴史とロマンを感じながら身に着けて頂けたらという思いで作りました。ぜひ、応援宜しくお願い致します!
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スケジュール
- プロジェクト期間 2023年3月12日(日)まで
商品発送予定時期 2023年4月上旬~中旬頃から順次 -
プロジェクトメンバー紹介
- プロジェクトを立ち上げたOMIYA CONNECTと真田紐師 江南の2社がタッグを組んでプロジェクトを実現。和の文化と歴史を新たなカタチで発信したいという思いを共有し、このベルトを作りました。ぜひ、このプロジェクトを応援してください!
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真田紐製作
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- 十五代真田紐師 江南
和田伊三男
昭和41年9月生まれ
St.Francis prep school(ペンシルベニア州・アメリカ)卒
School of the museum of fine arts BOSTON(SMFA)
(ボストン美術館付属美術専門校・マサチューセッツ州・アメリカ)
受賞歴
The Scholastic art awards 1984・85・86
6Gold key awards (NewYorkCity experience)
1Blue ribon award (National finalist)
アメリカ合衆国下院美術展招待出品
ペンシルベニア州州議会美術展出品/他 -
プロジェクト実行者
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- OMIYA CONNECT
金丸優季
長崎県出身
2006年京都外国語大学卒業後、近江屋株式会社へ入社。
2012年に新商品開発部へ異動となり、きものをはじめとする伝統工芸/技術を新たなマーケットで展開するべく日々活動している。 -
商品の取り扱いに関して
- ●真田紐に撥水加工を施しておりますが、天然染料を使っているため強い擦れなどによる移染には十分ご注意してご使用下さい。
●ウエストサイズに合わせて、ご自身で裁断していただけます。(裁断方法は製品タグに記載されています。)
●場合によっては色落ちすることがあります。(特に汗・雨にはご注意下さい)
●雨滴・水滴などによって革の表面にふくらみや、シミが発生する場合があります。
●長時間(期間)直射日光にあたる場所や電灯などの光があたる場所に放置しますと退色変色いたします。
●温度の高いところへの放置・保管は革の硬化、変形などの変質を引き起こします。
●革の風合いを保つために天然皮革専用のクリームでケアすることをおすすめします。 -
ベルトサイズの調整方法
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リスク&チャレンジ
- ●使用感や色に関する返品・返金はお受けいたしかねます。
●不良品は新品と交換させていただきます。商品到着後7日以内にご連絡をお願い致します。
弊社までの送料は、お客様のご負担となります。また交換となる場合は、新しいもの代替新品を発送するのが遅れる場合がございます。
●ご支援の数が想定を上回った場合、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合がございます。
●生産には万全を期していますが、新型ウイルスなどのような事態や、そのほか予期せぬ事態により生産が遅れたり、輸送中のトラブル等で、配送が遅延する場合がございます。その場合には速やかにご案内・回答させていただきます。
●本文中に記載させていただいたスケジュールは、あくまでプロジェクト公開時点の予定です。クラウドファンディングの性質上、配送遅延のおそれがございます。
●原則として、配送遅延に伴うキャンセルはできませんが、配送予定月から6ヵ月を超えた場合には、希望者に限りキャンセルにて対応させていただきます。