▍製作者の想い
「高岡銅着色」を世界中のライフスタイルの中に取り入れていただき、 将来に渡って伝統技術を継承していきたい。
- 富山県高岡市には長い歴史で培ってきた銅器製造の高い技術力があります。しかし、わたしたちはその伝統に胡座をかくことなく、これからの暮らしのスタイルを考えながら、常に新しい価値を生む工場へ転換を図ってきました。様々な業種とのコラボレーションなど積極的に新しい挑戦を仕掛けているのも、職人の未来を照らし、10代や20代の若い世代が高岡の銅器職人に憧れる社会をつくりたいという想いからです。これからの時代を生きていく若者たちの斬新な発想で、伝統ある高い技術を未来に繋げていくことが、今のわたしたちの使命だと考えています。
▍技術詳細
先人方が築いてきた高い技術で、新たな価値を生み出していく。
- 銅器は青銅色、煮色、宣徳色、朱銅色、焼青銅色など、実に十数種類もの色のバリエーションをいろいろな技法・薬品の組み合わせで作り上げています。これらの色の発し方(出し方)は先人方が試行錯誤を繰り返して研究・開発してきた大切な財産であり、高岡銅器の信用と名声を保ってきた大きな要因でもあります。銅の素材が持つ味わい深さに加え、色の存在感、そしてプロダクトデザインの美しさや機能性、そのすべてを融合させて、暮らしに新たな価値をお届けします。
▍製品詳細
手元と天井を照らす、ベッドサイドに最適なテーブルランプ全8色。
- 日中の光の中では反射によって鮮やかな色が存在感を示し、影になれば静かな落ち着いた佇まいに変化するテーブルランプ。ベッドのサイドテーブルで就寝前の使用を想定し、あえて光を通さない銅板をシェードに使うことで、手元と天井だけを明るく照らすデザインとしました。シェードの色は、SV(シルバー)、PK(カッパーピンク)、RD(カッパーレッド)、BK(ブラック)、GR(グリーン)、BL(ブルー)、BR(斑紋茶褐色HR箱根エディション)、RY(硫化色バクスターエディション)の全8色。そのうち BR(斑紋茶褐色HR箱根エディション)は「ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパ」の暖炉フードにご採用いただいた色。RY(硫化色バクスターエディション)はイタリアの家具ブランド「baxter」の日本旗艦店内装にご採用いただいた色です。この2色を特別色とし、基本6色に加えて展開します。
▍ご採用事例
「ハイアットリージェンシー箱根スパリゾート」の暖炉フードをはじめ、著名なホテル、店舗、美術館など各所に銅着色技術が採用されています。
- 写真上は、今回のテーブルランプの特別色となった「ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパ」の暖炉フード。写真下は、イタリアの家具ブランド「baxter」の日本旗艦店内装です。
テーブルウェアやホームグッズなど様々な業界とのコラボレーションにより銅製品の活躍の場を広げています。
- 食の分野では、フレンチレストラン「LEVO」とのコラボレーションにより、食を美しく引き立てる食器として銅の深い色合いを活かしました。また、「アクタス」とのコラボレーションでは、Ouurブランドのホームグッズ(写真下)を製作しました。