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第三期募集を開始しております
- このプロジェクトは2021/01/18に終了いたしました。まずは第一期、第二期「奈良・中宮寺」本尊を守る本堂改修プロジェクトで、多くの皆様にご支援を賜りましたことを心より御礼申し上げます。
現在は本堂改修工事準備に伴い、特別展「奈良 中宮寺の国宝」(3月21日まで 九州国立博物館)において、本尊の国宝菩薩半跏像(伝如意輪観音)を中心とした寺宝を九州で初めて特別公開中です。 -
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中宮寺本堂改修:国宝の本尊を守るために
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約1400年続く聖徳太子とその母・穴穂部間人皇后ゆかりの尼寺
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- 中宮寺は聖徳太子のその母・穴穂部間人皇后の御願によって、斑鳩宮を中央に西の法隆寺と位置を対にして創建されました。法隆寺は僧寺、中宮寺は尼寺として当初から計画されたものと思われます。悠久の歴史を紡ぎ、後伏見天皇八世の皇孫尊智女王が御入寺されて以来大和三門跡尼寺の随一として、飛鳥時代以来1400年の長きにわたり尼門跡寺院の格式を守り続けています。
この中宮寺の本尊が「如意輪観世音菩薩」として伝わる国宝の木造半跏思惟像です。「弥勒菩薩」として造立されたと教科書にもありますが、同寺では如意輪観世音菩薩像として約1400年のあいだ祈りを捧げられてきました。そして同寺には、もうひとつの名高い国宝が所蔵されています。推古30(622)年、聖徳太子が亡くなられたことを悼み、妃の橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が、画工三人に太子が往生された天寿国の有様を描かせ、この下図に采女たちが刺繍を施したと伝わる日本最古の刺繍作品である、「国宝 天寿国曼荼羅繍帳(こくほう てんじゅこくまんだらしゅうちょう)」も今日まで色鮮やかに守り伝えられてきました。 -
本堂を改修工事して、国宝の本尊を守りたい
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- この度、中宮寺本堂(昭和43年に高松宮妃喜久子殿下に御発願賜り建立、吉田五十八による設計)が、築後五十年以上が経ち、改修が必要な時期となりました。後世に伝えるべき大切な本堂の全面修理に是非ご協力ください。
本堂に安置され、通常はほとんどお出ましのない飛鳥時代を代表するご本尊「国宝 菩薩半跏像(写真)」や「国宝 天寿国曼荼羅繍帳」をこの改修工事の機会に、宮城県美術館(11月12日~2021年1月12日)と九州国立博物館(2021年1月26日~3月21日)で特別公開いたします。 -
日野西光尊門跡からのメッセージ
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- 中宮寺は奈良・斑鳩にある聖徳太子の御母穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇后のご発願によって飛鳥時代に聖徳太子により創建されました尼門跡寺院です。
ご本尊は「如意輪観世音菩薩」として伝わる木造の半跏思惟像で国宝に指定されており、約千四百のあいだ大切におまつりしてまいりました。
この度、ご本尊をお納めしている本堂(昭和四十三年に高松宮妃喜久子殿下に御発願賜り建立)が、約半世紀経ちまして改修が必要な時期となりました。昨今の厳しい状況の中、国宝の如意輪観世音菩薩様を守り受け継いでいくために日本経済新聞社のご協力のもと、クラウドファンディングを実施することになりました。皆様の温かいお心をお寄せいただけましたら幸いに存じます。何卒ご協力のほどお願い申し上げます。
このような難しい折ではございますが平穏な日常に戻りました際には平素のお悩みなどを託し、静かなひと時の為に、斑鳩にもお運び下さいますようお待ち申し上げております。