人々を楽しませてくれたソメイヨシノにもう一度生きる時間を。
日本の国花、ソメイヨシノ
- 日本の四季を彩るさくら、ソメイヨシノ。
観賞用として植えられたソメイヨシノは、腐れやねじれから木材として製材されることは少なくなります。
ただし、限られた大きさで使用することにより、その木は最大限に活かすことができます。
役目を終えた古木への感謝の気持ちを形にし、未来へつなげたい。
- 本プロジェクトにて制作されるプロダクト製品は、全て国立のさくらの木(ソメイヨシノ)を原料としています。
国立の象徴でもある桜並木は、昭和10年頃に青年団によって、市民の力をを合わせて植えられました。80年経ったソメイヨシノは老朽化が始まり、路面への安全のため剪定及び伐採が始まっています。 - 伐採後の木の有効利用に立ち上がった団体が「くにたちさくら組」です。
くにたちさくら組には、“枯れ木に花は咲きません、けれども夢を咲かせましょう。”というスローガンを基に自分たちの職能と知恵を持ち寄り、街路樹の問題を未来への糧にかえ、先人からの夢をつなぐという大きな役割を果たしています。
本プロジェクトは、くにたちさくら組の理念及び協力を得て作り上げられました。 - 協力:くにたちさくら組(URL:https://www.facebook.com/kunitachisakuragumi/)
制作:63mokko(URL:http://www.63mokko.com/) デザインと制作 : 63mokko 神田武蔵
- 2013年にスタートした63mokko。
幼いころから木が好きだった神田は、脱サラをして木工の道を目指しました。
飛騨高山で培った木工の技術と、独学で作り上げた眼鏡製造方法で「木の眼鏡」を主に制作しています。
眼鏡以外でも、木製品のプロダクトデザインから制作まで一貫して携わっております。
世代や性別に関係なく、流行に左右されないものづくりをモットーに。
- 神田武蔵 略歴
1982 東京都小金井市生まれ
親の転勤で各地を転々とする
2005 工学院大学 建築学科(日本建築を専攻)卒
木造住宅に関連した職に就く
2011 森林たくみ塾 入塾
飛騨高山にてクラフト品から家具製作までを2年間修業
2013 63mokko設立 さくらの木の眼鏡
- ソメイヨシノは、眼鏡に適した強度があり、上品な色相を持っています。
また、木の眼鏡の特徴でもある軽さや、時間とともに色相が変わっていく楽しみもあります。
眼鏡の仕上げには、木固め材とシェラックニスを使用しており、防水性を高めております。
眼鏡を掛けた時に感じる、木の肌触り。日常にアクセントを与える美しさ。
一つ一つ、木材の木目模様や色相を見て、丁寧に作っています。手で作られた優しい曲線が人の顔によく馴染みます。 ソメイヨシノの特徴を知るために、考えられたワークショップ
- 木工作家神田武蔵によるワークショップは、多くの木材のサンプルを基にさくらの木がどんな特徴をもっているのか学ぶための企画になります。さくらの木の特徴とも言える「香り」「艶」を十分に楽しめるよう、単純な作業で誰でも参加できる会になります。
さくらの木を削ることで自分の思い思いの球体を作り上げましょう。 さくらの木の組木パズル
- 木工家具の制作時に使われる工法をサイズを変えて子供のオモチャに。
単純な仕組みだから分かる木工のおもしろさを手にとって感じてもらえるようにつくっております。 桜の木を身に付ける喜びを
- ピンズ
63mokkoの木製眼鏡を楽しむ小さな一品。 木工職人の繊細な技術が胸元に光ります。
マカロンバッチ
丸みを帯びた形は肌にも優しく、洋服にさりげなく桜の木のバッチを付けてみませんか? 1個1個違う表情なので、届いて来るさくらの木をお楽しみ下さい。 2個セットになります。 現代美術作家との協働制作
- 長い西洋の美術史には、儚さや死を取り上げている「静物」と言うジャンルがあります。日本及びドイツで各賞を受賞している村上亘は、「静物」を現代ではどう扱うことができるのか、新たな「静物」を写真を扱い模索しています。
今回は63mokkoとTokyo Tender Tableとの協働制作で、村上亘はソメイヨシノの持つ木の特徴や色味を考慮し、ドイツで制作された5種類の静物写真を選定しています。この各5種類の静物写真は、5枚までの限定印刷となっております。
この5種類の作品の中からお選びすることができます。
本作品が部屋の空間に入ることで、額縁を通してドイツの普遍的な風景の美しさをお楽しみ頂けます。 小路苑の作るオブジェが部屋を彩る
- 神楽坂に凛とした佇まいをもち店舗を構える「小路苑」。
ここで作られる一つ一つのフラワーアレンジメント作品が「美しさ」を持ちその空間を変える力を持っています。
今回のソメイヨシノの額は、小路苑の作品一つ一つの美しさを閉じ込め、いつでも出せるようにフレームを考えた作品です。
眼鏡を作る63mokkoの繊細な技術により、磁石を用い前面のアクリルの蓋をスライドにて取り外せる仕組みになっています。
中に入れられるオブジェは、今回のフレームに会わせて制作され、小路苑の作るオブジェは全て乾燥した植物を扱ったものになります。
また、オブジェについては季節ごとに取れた植物から作られますので、写真イメージとは異なるものになりますが、是非是非その作品をお楽しみ下さい。 さくらの木のある生活
- 普段使っている木工品は、何の木で、どこで採れて、誰がどのような思いで作ったのか。
ほとんど分からないかもしれません。
別に知る必要はないと言えばそれまでですが、何か一つでも知っていると愛着が湧き大切にし、生活が豊かになるのではないでしょうか。
今回ご支援をいただきまして、今後も活動を続けていけたら幸いです。
私たちの活動をみて、地域に根ざした木を使ったプロジェクトが広まっていくことを期待します。