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アップサイクルボードについて
- 日本随一のデニムの産地、岡山県。
国産デニムとして親しまれている児島のデニム工場で出る端切れを解繊して生まれるフェルトがあります。このフェルトは自動車の吸音材として使用されているため一般の目に留まることはほぼありませんが、この技術を活用して”見える再利用サービス”ができないかと生まれたのが【アップサイクルボード】という新サービスです。
アップサイクルボードでは、廃棄衣類を解繊して作られたフェルトを高熱でプレス成型して硬質なボードを作成できます。独特な風合いはすべて一点ものです。衣類として役割を担っていた生地を別の角度から再度『生地』として生まれ変わらせ、新たな製品を展開することができることから、まさにアップサイクルという名前にふさわしい新しい価値を生み出すことができます。 -
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持続可能な社会をめざすプロダクトブランド
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コンセプト
- 古くから労働者の服として確立されたデニムに特許技術とデザインで【新しい価値】を与え、現代を生きるビジネスパーソンのツールとしてアップサイクルされたプロダクトブランド
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今回リリースする製品は下記3アイテム
- 名刺入れ/A4書類ケース/スリムペンケース【各2色展開:ブルー・ブラウン】
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モノの価値からコトの価値へ
- 繊維ボードとレザーが織り成す独特な風合い。ビジネスシーンで活用しやすいアイテムを中心に商品展開をする理由は、valnimesが新しいコミュニケーションを生み出せる存在だからです。「それって何で出来ているんですか?」と、目に留まった人は思わず質問したくなる。所有者もvalnimesの素材にまつわるストーリーを話したくなる。アップサイクルボードでつくられたvalnimesの製品は、所有者と社会の双方にとってプラスとなる存在をめざしています。また、愛用していただく方がSDGsの取り組みに賛同している意思表示としての役割も担いたいという想いが込められています。
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風合いの個体差の一例
- 彩度の強い色が現れたり、繊維のダマの入り方で全体の風合いに個体差が生じます。
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アパレルの産業廃棄物問題の現状
- 売れ行きが流行に左右されるアパレル業界。近年の衣料品における需要供給バランスは、消費量に対し供給量が過剰になり、自然消費率は46.6%という結果になっています。(2018年データ)
最近ではこの問題解決にむけて中古衣類の輸出市場が拡大してきてはいますが、現在でも全体の8割は焼却または埋め立てざるを得ない状況が続いており、大きな社会問題となっています。
このような処理問題を抱える衣料品の新しい活路として生み出されたアップサイクルボードを使用したvalnimesの製品を一人でも多くの方に知ってもらい使ってもらうことで、廃棄衣類は処分されてゆくだけの存在ではなく、新しい価値のあるモノとして手に取ってもらえる存在になるのです。 -
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障がい者雇用の現状
- 全国の障がい者の総数は約937万人、人口の7.4%に相当します。(平成28年度調査)障がい者就労施設には雇用契約を結び利用する「A型」と雇用契約を結ばないで利用する「B型」の2種類がありますが、B型施設へは提供できる仕事が極端に少ないことが深刻な問題となっています。仕事がないことには金銭的な自立を目指すことも、職業訓練の機会を与えることもできません。行政や大手企業が行う障がい者雇用だけではカバーしきれない就労施設の安定稼働の仕組みづくりは日本の福祉において急務な課題となっているのです。
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valnimesで叶える循環型社会
- アップサイクルがリサイクルやリユースと異なる点は、不要なものに新しい技術・アイデアを付加して別のモノに生まれ変わらせることで、新たな魅力や価値を再発見できるという点です。valnimesのアップサイクルでは衣料品廃棄物が障がい者とビジネス社会とを繋ぐかけ橋の役割として生まれ変わります。
【ひとは世の中に求められるものづくりに関わることで働く意味と意欲を生み出す。自身の働く意欲と生きたいという願望は、間違いなく社会に役立っているという自信につながる。導入するミシンによって新たな息吹を回し続けることが出来る。】
これがvalnimesのアップサイクルであり、循環型社会への考え方です。 -
アップサイクルボードと就労継続支援B型事業とのつながりについて
- アップサイクルボードでは、製造する際に必要な衣類の分解作業の一部を岡山県内の就労継続支援B型事業へ依頼しています。このような施設は設備の不足から継続的に仕事を依頼できる企業が少なく、障がい者へ安定した就労を与えられないことが深刻な問題となっています。
わたしたちはこの現状へ仕事を通じて触れ合ったことがきっかけとなり、継続して仕事を依頼することは同情の気持ちだけでは成立しないものと考えるようになりました。一時的な寄付のような取り組みではなく、ビジネスとして向き合うための仕組みが必要なのです。
働くことは誰にでも平等に与えられている権利にも関わらず、それが叶わない現状はあってはいけません。valnimesが展開するアイテムはアップサイクルボートの活用が前提のため、障がい者就労施設へ継続的に仕事を依頼できる仕組みを実現できます。
まずは以前よりつながりのある岡山県の施設に対して安定就労のための整備を行い、ゆくゆくは全国各地の障がい者就労施設へ、valnimesの製造をはじめ様々な仕事を依頼できる就労環境を作ることが目標です。 -
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資金の使い道
- リターン商品の製造費用および梱包・送料を差し引いた中から、社会福祉法人アストラ会様を通じて県内の就労継続支援B型事業へ工業用ミシンを導入します。
縫製加工の設備を配備して現在よりも幅の広い仕事内容を請けられる環境を整えることで、障がい者就労施設へお願い出来る仕事を増やすことができます。障がいのある方々の仕事の幅を広げ、継続的な安定就労のしくみづくりに活用させていただきます。 -