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■京小紋 SHIGOKIとは
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- 「しごき染」とは、生地を染めるための染色技法の名称です。
【しごき染の特徴】
・型紙を使用した、とても繊細な柄を表現することが可能。
・1枚の生地に裏・表ともに色柄をかえてリバーシブルで染色。
・他の染色技法と比べ、発色がとても美しくはっきりとした柄の仕上がり。
・すべて手仕事、機械ではできない繊細な染。 -
- 私たち株式会社SP広海は、このしごき染を用い、あなたをワンランク上のビジネスパーソンへと導くアイテムを制作しました。
そして、このプロジェクトの商品ご購入は「しごき染」を継承する若手職人の育成に繋げていくことができると考えています。 - 1.ビジネスパーソンに向けた、シンプルなデザイン
2.京都の伝統工芸をあなたの身近に
3.染色技術を継承する若手職人の育成につなげる
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- 今後も「しごき染」の染色技法を継承するため立ち上げたブランド「京小紋 SHIGOKI」
全て新潟の五泉で生産されている「塩瀬」という着物の染帯に使用する丈夫な絹織物の生地を使用し、縫製も国内で行っています。
一般的に絹というと耐久性や、取り扱い方法が気になるのではないでしょうか。
SHIGOKIの製品には、水に濡れても縮みにくいよう防縮加工が施され、水や汚れにつよい撥水加工を行っていますので、気にすることなくご使用いただけます。
※水に濡れた際には、やさしく水分をふき取ってください。 - 絹はとても軽く、肌触りのよさも感じていただけます。
伝統工芸をビジネスシーンで使用してみませんか? -
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- 【しごき染名刺入れ 格天井】
ビジネスシーンで大切な「顔」となる名刺入れです。
シックでエレガントなデザイン性の高さは、伊勢型紙の人間国宝 故中村勇二郎作「格天井」を使用しています。
メンズ・レディース問わずご使用いただけるデザインです。
マチ付きで30枚~40枚の名刺・カード大容量収納可能。
素材:シルク×本革
サイズ:W約11×H6.5×D1(cm) -
- 【しごき染名刺入れ かまわぬ】
伊勢型紙の人間国宝 故南部芳松作「かまわぬ」を使用しています。
個性的な名刺入れを求める方におすすめです。
名刺入れの内側は本革を使用し、高級感があります。
素材:シルク×本革
サイズ:W約11×H6.5×D1(cm) -
- 【しごき染 3wayクラッチバッグ&ショルダー】
手提げ・クラッチ・ショルダーの3wayの使い方を楽しめる品のあるクラッチバッグが出来上がりました。
一見、シンプルでコンパクトなデザインは、半分に折り曲げてクラッチバッグに、そのまま手提げバッグとして、ストラップをつけてショルダーにと3wayでお使いいただけます。
サイズ:W約34×H約36(cm) マチなし
素材:シルク×本革×ポリエステル(中生地)
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- 【しごき染 ビジネスクラッチ2wayバッグ】
スタイリッシュなデザインで、Macbookやタブレット、ノートパソコン、スマートな書類などなども収納可能です。
クラッチバッグとしても、付属のストラップを付けるとショルダータイプになり、2wayの使い方ができます。
サイズ:W約35×H約25×D約2(cm)
素材:シルク×本革(中生地ポリエステル) -
- 【しごき染 トートバッグ】
シルク×本革素材だからとっても軽く、重さはなんと400gです。
スタイリッシュなデザインで年齢男女問わずスマートにご使用いただけます。
A4サイズの書類なども楽々収納可能です。
素材:シルク×本革×ポリエステル(中生地)
サイズ:W約34×H約28.5×D約14(cm)
持ち手高さ:約27(cm) -
- 【しごき染 角型ポシェット】
スタイリッシュなデザインが人気、年齢問わずご使用いただけます。
ストラップを取り外して、化粧ポーチや、旅行へ行く際の小物入れなどにもおすすめです。
素材:シルク×本革(中生地ポリエステル)
サイズ:W19.5×H13×D6.5(cm)
ストラップ長さ最大約125cm -
- 【しごき染ペンケース】
さりげなくデスクの上に、スタイリッシュな京都の伝統工芸のペンケース。
本革との組み合わせで、高級感もあります。
普段使うものだからこそ、良いモノを使いたいという方におすすめです。
素材:シルク×本革×ポリエステル(中生地)
サイズ:W約19×H約4×D約3(cm) -
- 【しごき染 がま口ポーチ】
大きめサイズで小物をコンパクトに収納してくれる、レトロなフォルムが人気のがま口ポーチです。
化粧ポーチや、旅行へ行く際の小物入れなどにおすすめです。
サイズ:W約19×H約10×D約8(cm)
素材:シルク×ポリエステル(中生地) -
■しごき染は京都の蒸し工場では1軒だけで行われている染色技法です。
- およそ20もの専門職人の技術によって1枚の着物が完成する京友禅と競うように変化した「京小紋」(東京で染められているものは「江戸小紋」と言われています。)
この「京小紋」を染めるために「しごき染」を行います。
着物の柄というと和のイメージがありますが、型紙を使用して染められる京小紋には幾何学的な図柄も数多くあります。
すべて手仕事で行われている「しごき染」、特殊な染色技法のため京都の蒸し工場では当工場のみです。
(当工場は、京友禅の蒸し加工・水洗を専門として行っている工場です) -
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- こちらの反物は、伊勢型紙 人間国宝 故中村勇二郎作を使用し、しごき染で染めました。
しごき染の最盛期は1日200反以上染めていましたが、今では一日20~30反、1/10に減っています。
京小紋の着物が生産されているかぎり、しごき染は必要な染色技法です。この染色技法を次世代に継承するために、ブランドを立ち上げました。
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■「京小紋 SHIGOKI」で使用させていただいている伊勢型紙。
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- △ 伊勢型紙 人間国宝 故中村勇二郎作
「格天井」
立涌と格天井をシンボル化した繊細なデザイン。
立涌は、湯気や陽炎が立ち上る様を表現した、正倉院の宝物にもみられる、格の高い文様で、シルクロードから伝来したと伝えられています。 -
- △ 伊勢型紙 人間国宝 故南部芳松作
「かまわぬ」
7代目市川團十郎が舞台衣装に用いた「かまわぬ」
「水火も厭わず(かまわず)身を捨てて弱い者を助ける」心意気を持った人が好んで着たのが始まりといわれています。 - 京都の風物詩、友禅流し
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■京都の風物詩ともいえる友禅流しは、蒸し工場で行っています。
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- 友禅流しは、明治35年頃より、鴨川、紙屋川、白川、桂川など京都市内の河川で行われていました。
色とりどりの反物が河川に浮かぶ様子は、「きものの町、京都」の風景として、今も語り継がれています。
友禅流しとは、反物についた余分な染料や糊を洗い落とすため、戦前戦後を通じて自然の河川を利用して鴨川等、京都中の河川で行われていた反物の水洗作業です。
着物の生産は、戦後より産業として伸び始め、昭和40年代頃にピークを迎えました。
その後国内全体の産業も大きな過渡期を迎え、工業用廃水を河川に流すなど公害が懸念され、昭和46年に制定された水質汚濁法により、河川での友禅流しが禁止となりました。
現在は、当社では桂川の潤沢な伏流水を使用し、工場内にある人工川にて、水洗を行っています。
京都の風物詩ともいえる友禅流しの風景を次世代に伝えるため、昭和56年、京都染織青年団体協議会との協議により、鴨川三条にて実演として、当社社長以下6名の社員で友禅流しのデモンストレーションを始めたのが最初です。
3年前からは、京都友禅蒸水洗工業協同組合として事業に参画し、 現在に至るまで当社社長が責任者として執り行い、毎年8月第1土曜日、日曜日に行われる、京の夏まつり「鴨川納涼・友禅流しファンタジー」の一環として、現在も京都友禅蒸水洗工業協同組合のメンバーにて執り行っています。 - 京の名工が染める、しごき染の工程全て手仕事で行われる工程、次の世代に継承するために。
- 京小紋の始まりは、基本となる型紙が作られた1200年前にさかのぼります。
小さな文様を一色で型染めしたもので、江戸時代の武士の裃(かみしも)に端を発して広まり、町人文化の自由で粋な感覚を受け、庶民の間にも洒落た着物として流行しました。
江戸時代は、贅沢禁止令が度々出され、華やかな着物は、取り締まられていた背景があります。
その中で考えられたのが、遠目に見れば「無地」に見えるほど細かい模様の着物でした。
模様が細かければ細かいほど、格式が高く、高度な染色技術が必要とされます。 -
「京小紋 SHIGOKI」は染色技法である「しごき染」を継承するブランド
- 京小紋は分業制、各工程はそれぞれ高度な技術を持つ専門の職人が担っています。(当工場ではしごき染、蒸し、水洗の最終工程を担います。)
京友禅と影響しあいながら、小紋という型染の技法を用いた京小紋として独自に発展し、経済産業省指定伝統的工芸品(1976年~)に指定されました。
- 京小紋は型染です。
インクジェットやシルクスクリーンによる型染めなど、染色技法が日々変化している中で京小紋 SHIGOKIでは、京都の染屋さんの協力のもと伊勢型紙を使用しています。 -
- ※写真は京都の染屋さんにて行われている、型紙の型付け
型紙の大きさによりますが、反物一つに型付けするのには、60回から110回ほど作業を繰り返します。とても繊細で神経を使う工程です。 -
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【しごき染の地色となる色糊】
- 染屋さんにて、反物を染める染料の調色を行っています。
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- 糠(ぬか)と、もち米で出来たドロリとした糊に、あらかじめ鍋で温めておいた染料を混ぜ、色を作ります。
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- 染屋さんが独自に作られた色にはとても深みがあります。
様々な色に付けられている名前は「すみれ」「翠玉」「貝」・・・など、その色を連想させるような染屋さんのオリジナル名がついています。
色糊作りはとても重要で、季節や湿度によっても色が変わるため、熟練した職人の経験と勘によって、色を作り上げられます。
昔は、手作業で均一になるよう混ぜていたそうですが、現在はミキサーを使用しています。 -
- この調色された色糊が、「しごき染」の地色となります。
全体的に黒色に見えますが、しごき染を行い100℃にもなる蒸し箱に入れ水洗すると鮮やかな色に発色します。
- 「京小紋 SHIGOKI」は、まもなく創業100年を迎える伊勢型小紋を専門に扱う老舗染屋「染処古今」さんに、ご協力いただいています。
- 染屋さんにて作られた色糊を使用し、
しごき染を当工場で行います。 -
- 型付けした反物に染料の入った色糊を木べらでしごいて色を定着させる作業を「しごき染」と呼びます。
反物に染料をたらして、染めムラにならないよう、へらで均一に広げていきます。 -
- しごき染に使用する「コマベラ」は、硬さと柔軟性、ねばりのある性質のある「桜」の木を使用しています。
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- 染めたばかりの反物は、「挽粉(ひきこ)※」をまぶされ、濡れたまま100℃にもなる蒸し箱に入れます。
※オガクズをふるいにかけ細かい粒子だけを選んだものです。反物と反物がくっつかないようにしてくれます。 -
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- 100℃にもなる蒸し箱は、非常に熱く、夏場はとても過酷な現場です。
京友禅・京小紋ともに、各工程の職人によって美しく染められた着物の反物は、反物が乾いた状態で、100℃にもなる蒸し箱に入れ、染料を発色・定着させます。 -
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しごき染の特徴の一つとして、反物が濡れた状態で蒸し箱に入れる「濡れ蒸し」が行われます。
- 京友禅最終工程を行っている、当工場だからこそできる技術です。
濡れたままの反物を、蒸すので美しい発色になり染料が定着します。 -
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美しい発色の反物。
- 染めている段階では、どんな色に染め上がるか想像もできませんが、蒸し箱に入れる事で、染料が定着し、美しい発色に染め上がります。
蒸し箱に入れた反物は、工場内にある人工川にて「友禅流し」と呼ばれる、余分な染料や糊などを落とす工程を行います。(当工場では水質豊かな京都・桂川の地下水を利用しています。)
最後に染屋さんにて、はき合わせという作業と検品を行います。
京小紋は一反染めるまでに約1ヶ月ほど、物によっては2ヶ月かかるものもあり、永年の経験に裏打ちされた職人たちの結晶なのです。 - 次世代に残したい、私たちの想い
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伝統工芸士/京の名工 澁谷實
- 京都に生まれ育ち、幼いころから着物の仕事に囲まれ、18歳からしごき染に携わり、今年で47年目になりました。
最盛期の頃は1日200反以上染めていましたが、現在では着物の需要の変化とともに、約1/10に減り、後継者育成も難しくなっています。
呉服業界の中にも「しごき染」という染色技法を知る人も少なくなり、着物の需要の低下とともに、危機感を感じています。
京小紋を染めるために必要な染色技法が「しごき染」です。
京小紋の着物は、振袖や訪問着などのフォーマルの着物とは異なりまして、普段のお出かけやセミフォーマルとしてお召しいただく着物になります。
京小紋を染めている染屋さんがある限り、しごき染を無くすことはできません。伝統を未来へ受けつぐために、しごき染の若手育成にも取り組んでいます。 -
2019/3/2 当工場にてしごき染見学会を開催いたしました。
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- 今後も京都の産業として継続していくために、染色や着物、京都に興味のある方々にご見学いただきました。
参加者様からのご感想など、詳しくはリンク先をご覧ください。 -
着物だけの分野にとらわれず、染色技法「しごき染」を知ってもらいたい。
- 若手とともに、次世代にその技術を継承していきたいという想いで、ブランドを立ち上げました。
このプロジェクトを機会に、多くの人たちと繋がるきっかけになることを楽しみにしております。
何卒よろしくお願いいたします。
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