OVO Premium(オボ・プレミアム)とは?
- OVO Premiumは、クラウドファンディングにて約1億円を調達し大成功を収めたポータブルスピーカー「OVO」の最高級モデルです。「OVOを超える極上の音を聴いてみたい」「その音に見合う最高の仕上げを施したい」という想いを、量産品ではコスト面で成立しづらいアルミ削り出し筐体と職人の手作業による磨きで実現させました。
- 宮城県仙台市に本社を置くベンチャーの音響機器メーカー「JDSound」と宮城県石巻市に本社を置く「エヌエス機器」の研磨職人が1点1点丁寧に仕上げる、革新的なスピーカー×日本の伝統的な職人技を体感して頂ければと思います。
OVO Premium(オボ・プレミアム)『5つの特徴』
- 1. USB接続による非圧縮・低遅延転送
2. 良質な音を作り出す数々の最新技術
3. アルミ削り出し筐体によるクリアな音質
4. 厳選された材料と加工
5. 選べる最終仕上げ 1. USB接続による非圧縮・低遅延転送
- Bluetooth方式のスピーカーが大多数を占めるなか、OVOはあえてUSB直結方式を採用しました。その理由は音質と利便性の追求です。
Bluetooth方式の場合、通信速度の制約から音のデータ量をCD音質の70%以下に圧縮しなければなりません。またその圧縮過程や無線通信で遅延が発生するため、セリフが口パクに見えたり、動きの激しいシーンで音と映像にズレを感じるといった問題があります。
OVOはこれら問題を根本から解決すべく、Bluetoothという選択肢を捨てUSB直結方式に舵を切りました。USBが持つ480Mbpsという通信速度はCD音質の約350倍。ハイレゾ音源でも非圧縮の状態で転送する事ができ、また通信による遅延もほとんどありません。 - USB直結方式には音質面の他にもいくつかのメリットがあります。まずは給電できること。OVOはUSBからの電力だけで動作するため充電の必要がありません。いざ使おうとしたときに充電が足りないのでは?という不安から解放されます。
またUSBで繋ぐだけで設定が完了するため、Bluetooth方式のような面倒なペアリングの手間が無く、途中で通信が不安定になるといったトラブルもありません。USB直結方式を採用したOVOは、イヤホンやヘッドフォンのように気軽に使えるスピーカーなのです。
2. 良質な音を作り出す数々の最新技術
- OVOはマルチコイル式フルデジタルロジックと呼ばれる最新技術を採用しています。マルチコイル式とは1つのスピーカーユニットに複数の巻線を使用する方式です。通常は一つのスピーカーユニットに対して1本の巻線を使用するところ、OVOは4本の巻線を使用しています。これにより音の分解能が飛躍的に向上し、従来のスピーカーではほとんど聴くことができないような繊細な音まで表現できるようになりました。
フルデジタルロジックとは巻線の直前まですべてデジタル信号として処理を行う方式です。一般的なスピーカーで使われているアナログ変換方式に比べてノイズの影響を受けにくく、また同じ電力で3倍の音を作り出すことができるため、USB電源のみとは思えないほどの音量を出力することができます。
他にも電気二重層キャパシタを用いたピークパワーアシスト回路、ユニット内部で空気を共振させて低周波を作り出すパッシブラジエーター、細やかな音質調整を可能にする7バンドパラメトリックイコライザなど数々の最新技術が導入されています。 3. アルミ削り出し筐体によるクリアな音質
- ポータブル性を重視した初代のOVOは筐体に軽量なABS樹脂を採用し、また筐体を安定させるための重りもあえて搭載しませんでした。最終重量は僅か416グラムとなり、旅行やドライブ、キャンプやBBQなどいつでも気軽に持ち運んで頂けるような製品に仕上がりました。
- ▽ABS樹脂を使用した初代「OVO」ポップな仕上がりです
- 一方でその軽量さゆえに犠牲になった部分があります。スピーカーユニットがもつパワーと瞬発力はABS樹脂の筐体では抑え込むことが難しく、エネルギーが拡散してしまったり、重低音で筐体が飛び跳ねてしまうという弱点がありました。
重厚かつ堅牢なアルミ削り出し筐体を使い、このスピーカーユニットの実力を思う存分発揮させてみたい。OVOを超える極上の音を聴いてみたい。そしてその音に見合う最高の仕上げを施したい。こうして生まれたのが「OVO Premium」です。 - ▽今回制作する「OVO Premium」、重厚感と高級感のある仕上がりです
4. 厳選された材料と加工
- OVO Premiumの素材にはアルミニウムとマグネシウムの合金であるA5052を採用します。A5052は強度と耐食性を兼ね備えたアルミ合金であり、構造材や車両部品などに使われている素材です。研磨によって高い光輝性が得られ、最終仕上げに用いられるアルマイト(陽極酸化)処理との相性がよいとされています。
- 削り出されたアルミニウム筐体は航空機用タービンブレードや医療用器具を手掛けるエヌエス機器(宮城県石巻市)の研磨職人が1点1点丁寧に仕上げていきます。切削時に出て来るバリを落とし、ドリルが残す切削痕が無くなるまでひたすら研磨、さらにグリル開口部の奥まで全て手作業で磨き上げます。1000分の1ミリの凹凸がわかる熟練工によるまさに職人技です。
5. 選べる最終仕上げ
- 磨き上げたアルミニウム筐体を酸化や腐食から防ぐため、最終工程で金属の表面処理を行います。「磨き」と「表面処理」の組み合わせにより同じ材質ながら全く異なる外観に仕上る点が金属加工の面白いところ。
今回のコースを選定するにあたり、製品と同じ材質の金属片を用い数十パターンの試作を重ねて参りました。外観、質感、発色などの観点からアルミニウム筐体の仕上げには以下の2つのコースをご用意しました。
(A)ヘアライン加工+アルマイト処理(14色のカラーバリエーション)
ヘアライン加工した筐体にアルマイト処理を施すモデルです。音楽プレイヤーやお部屋インテリアと合わせられるよう14色のカラーバリエーションをご用意しました。カラーにこだわる方にお勧めのコースです。
ヘアライン加工・・・表面に単一方向に髪の毛ほどの細かい傷を付ける加工法です。つや消しの効果が生まれると共に、金属的な質感を強調する効果があります。
アルマイト処理・・・電解処理によりアルミニウムの表面に酸化被膜を作る表面処理です。酸化被膜を形成する過程で染料を浸透させることができるため様々なカラーの仕上がりが可能になります。
▽カラーはスピーカー全体の色になります -
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- (B)ブラスト加工+金属塗装(4色のバリエーション)
ブラスト加工をした筐体に金属塗装を施すモデルです。金属系4色のカラーバリエーションとなり、金属素材の持つ美しさをご堪能いただけるコースです。
ブラスト加工・・・表面に細かい研磨剤を吹き付けて磨いていく加工法です。表面に非常に細かい凹凸を付ける事ができるため塗装面に密着性を持たせることができます。この表面にニッケル(Ni)とプラセオジム(Pr)を主原料とした金属塗装を施します。これにルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、コバルト(Co)を配合することで金属系4色のカラーバリエーションを実現しました。
▽カラーはスピーカー全体の色になります -
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- (C)真鍮+無塗装
また数量限定とはなりますが材料に真鍮を用いた特別モデルもご用意しました。磨きはヘアライン仕上げまたは鏡面仕上げ、表面処理は無塗装でのご提供となります。無塗装(無垢)の真鍮は表面が酸化により時間とともに変化していきますので、古美術やアンティーク品のような自然な風合いを楽しむことができます。研磨クリームなどで磨くことで輝きを取り戻すこともできますし、研磨工場にご依頼頂ければ出荷時と同レベルまで再研磨することも可能です。 -
Made in Japanへのこだわり
- 弊社の創業は東日本大震災の翌年となる2012年。世界に誇れるMade in Japanのオーディオ製品を作りたいという思いから、かつてSONYのウォークマンを製造していた宮城県石巻市の工場(ヤグチ電子工業)とタッグを組み、これまで様々な製品を手掛けて参りました。
2016年に初めて挑戦したクラウドファンディング(サイト「Makuake」)では、当時の日本最高金額となる5,300万円の調達に成功。2018年には、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING by T-SITE」で、このOVO Premiumの原型となるプロジェクトで9,400万円の支援を集めました。支援金額の多さもさることながら、高付加価値のMade in Japanの製品をクラウドファンディングで資金調達をして作る会社として広く知られるようになりました。 - デジタルオーディオ機器の設計にかれこれ15年以上携わって参りましたが、今回挑戦するこのOVO Premiumはまさにその技術の結晶とも言える製品で、完成に向けて宮城県内外の工場としっかり連携を取ってきました。
また、本クラウドファンディングは、公益財団法人みやぎ産業振興機構並びに復興庁のご支援を頂きながら全力で取り組んでおります。誇れる技術力を武器とした、東北のモノづくりにご期待くださいませ。 製品仕様
本体寸法 24cm × 6cm × 3.5cm (手前側3.5cm) 本体重量 約650g(アルミニウム)/ 約1200g(真鍮)いずれも試作時 形式/ユニット構成 Passive Radiator type / 4cm Multi-Coil Speaker Stereo type 定格インピーダンス 4Ω ± 0.8Ω at 1Vrms 600Hz 出力音圧レベル 77dB ± 2dB (W/m) 300,400,500,600 Hz平均 再生可能周波数 150Hz - 20KHz 消費電力 0.5W(ローパワーモード) / 2.5W(ノーマルモード)/ 5.0W(ハイパワーモード) 対応機種 Windows, Mac, iPhone, iPad, Android, Linux, PlayStation®4, Nintendo®Switch 他 保証期間 1年間 FAQ
- ・接続機器側にドライバやアプリのインストールは必要ですか?
必要ありません。USBポートに繋ぐだけで自動認識されます。
・USBポートを持たない機種で使えますか?
製品付属のアナログ/microUSB変換ケーブルで接続する事ができます。
・microUSBポートが2つあるようですがどのように使いますか?
スマホやタブレットなどUSBから十分な電力を供給できない機種用に電源供給用のポートがついています。アナログ接続の場合はこのポートへの電源供給が必須となります。
・製品には何が付属しますか?
デジタル接続用のmicroUSBケーブルが1本、アナログ接続用の変換ケーブルが1本、キャリングケースが付属致します。
・テレビと接続できますか?
一般的なテレビではUSBからオーディオ信号が出ていないため直接は接続できないのですが、現在弊社で開発しているSPDIF/USBコンバータを使用すれば接続できるようになります。
その他の仕様につきましては現行モデルのオフィシャルサイトをご覧下さい。 製造スケジュール
- 2019年4月 クラウドファンディング終了、数量確定、金属部材発注
2019年5月 金属部材工場納品
2019年6月 研磨及び塗装開始
2019年7月 組立開始、お申し込み順に発送開始
研磨及び塗装は1日10台程度を見込んでおります。
お申し込み時期によってはお届けが遅くなりますので、予めご了承ください。