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はじめに
- 江戸時代に、内藤新宿(現在の東京都新宿区)一帯で栽培されていた唐辛子がありました。時代の流れの中で一度は衰退してしまいましたが、地域活性プロジェクトにより、400年の時を経て見事復活しました!今では新宿ブランドとして、教育活動や地元飲食店、企業とともに地域をつなぐ活動を積極的に行い、新宿を盛り上げる食材になっています。そんな「内藤とうがらし」を使った水炊きとお菓子をご紹介します。
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内藤とうがらしをご存じですか?
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- 内藤とうがらしは、うま味が豊富で香りがよく、優しい辛みを持った唐辛子です。
「八房種」と呼ばれる品種であり、天に向かって実がかたまり房状に実るのが特徴です。
現在日本で主流となっているとうがらしの品種は「鷹の爪」ですが、「八房種」はわずか数%のシェアであり、市場ではほとんど見かけません。
鷹の爪の辛さと比べ、唐辛子の辛さを計る単位であるスコビル値は半分程度であるため、うま味がより感じられ、だしとして料理にも使える点も特徴です。 -
内藤とうがらし誕生の由来
- 内藤とうがらしの「内藤」は江戸時代の地名に由来しています。
現在の東京都四谷・代々木・千駄ヶ谷・大久保の地域一帯は、内藤藩の領地でした。その領地の中にある「内藤新宿」と呼ばれる宿場町にて栽培されていたのが「内藤とうがらし」です。 -
江戸時代に爆発的人気
- 江戸時代に大流行した蕎麦。当時江戸には、3,700軒もの蕎麦屋があったとされ、ぶっかけそばの薬味として唐辛子が人気でした。中でも、蕎麦に合うすっきりとした辛さの「内藤とうがらし」が江戸の町で頻繁に食べられるようになり、一躍人気となりました。
内藤新宿近郊の農家が換金しやすい唐辛子を次々生産し始め、年々生産者が増えたことにより、新宿は唐辛子の一大生産地として栄えていきます。収穫時期の秋になると、新宿一帯が真っ赤なじゅうたんを敷いたように、赤く実った唐辛子畑の光景が見られるようになりました。 -
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「鷹の爪」台頭による終焉と江戸のまちづくりにより衰退
- 江戸の町の人口増加により、内藤とうがらしを栽培していた土地は宅地化が進み、唐辛子畑は新宿より西へ移動するようになりました。その結果、内藤新宿での唐辛子栽培は減少していきました。
また、辛味の強い「鷹の爪」の出現がさらに衰退に拍車をかけます。
新宿からとうがらし農家がいなくなり、唐辛子の主流も「八房種」から「鷹の爪」に変わったため、内藤とうがらしは忘れ去られてしまいました。 -
新宿名物として2000年代に復活!!
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- 江戸の食文化を現代に伝える市民グループが、新宿の新しい歴史文化をつくりたいという想いで、江戸時代の内藤新宿の歴史を調べていたところ、唐辛子が地域ブランドになっていたことを知りました。
2010年、その復活を目指し「内藤とうがらしプロジェクト」が発足。そして、八房種の古い種を探し出し、見つけた種を栽培し、固定種に育てることに成功しました。
契約農家による固定種の栽培・生産が可能になり、2013年には伝統の「江戸東京野菜」に認定され、内藤とうがらしはブランド野菜として復活を遂げました。 -
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新宿区内で広く普及活動が行われいる「内藤とうがらし」
- 現在、新しい新宿の歴史文化を創造し、地域の活性化に役立てるべく、新宿区内の各地で内藤とうがらしの普及活動を実施しています。
2018年特許庁の地域団体商標に「内藤とうがらし」を登録、2020年にはJR新宿駅の記念スタンプのデザインに採用されました。
2020年スローフード協会【食の世界遺産「味の箱船」】に登録され、地域との連携の中で、内藤とうがらしを守りながら生産消費する仕組みを構築しています。 -
商品の紹介
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①玄海とり鍋セット 【2人前】
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- 古代ナスカ文化時石碑に描写があるくらい、昔より相性がよい組み合わせといわれてきた鶏ととうがらし。この鶏ととうがらしの相性のよさを表現するため、新宿にて94年お店を営む「水たき玄海」と連携して商品を開発しました。
水たき一筋に94年研究改良を続け、年々、製造工程にもオリジナル要素が増し、誰もまねできない唯一無二の水たきとして確立しました。創業以来の経験で磨き上げた技で鶏スープを作り、業界をはじめ世界から注目されています。 - <商品内容>
玄海の水たきをご自宅で堪能できます。「純白で、深いコクがある」鶏のうま味や栄養素をそのままご賞味いただけます。さらに内藤とうがらしの「辛み、香り」を濃厚なとりスープとペアリングさせた専用のとり七味をふりかけると、さらにおいしく召し上がれます。
①とりスープ 150ml×2袋
②とり鍋 2人前
③内藤とうがらし とり七味
賞味期限:60日
配送方法:冷凍 -
②内藤とうがらし発酵バター仕立 TORISSINI(トリッシーニ)red缶 2缶
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- 内藤とうがらし発酵バターと玄海の鶏粉を組み合わせた乾パンです。
内藤とうがらしの「辛み・香り・うま味」が溶け込んだ発酵バターに玄海特製鶏粉のうま味が混ざり、さらに相性のよいチーズ、ブラックペッパーを組み合わせました。
コク、辛みが混在した後をひく乾パンです。
ぜひワインなどのおつまみとしてご賞味ください。
・チーズ 1缶
・チーズ&ブラックペッパー 1缶 -
お届けについて
- 12/28(水)~1/5(木)までにご注文の場合 ⇒ 1/14(土)頃にお届け
・1/6(金)~1/19(木)までにご注文の場合 ⇒ 1/28(土)頃にお届け
・1/20(金)~2/2(木)までにご注文の場合 ⇒ 2/11(土)頃にお届け
・2/3(金)~2/16(木)までにご注文の場合 ⇒ 2/25(土)頃にお届け
※水炊きのセットはクール冷凍便にてお届けいたします。