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味香みかんの栽培を始めたきっかけ
- みかん栽培のきっかけは、以前食べたみかんの美味しさに驚愕したことを思い出し、「みかん好きの万里川(自分)が納得できるみかんを育てればいいんだ!」と思ったからです。
その時食べたのが「味香みかん」でした。驚愕の美味しさとは、甘みはもちろんですが、香りの強さが印象的で、甘みと香りの相乗効果でより美味しく感じました。
ただ、みかん栽培に関してはまったくの素人でした。
素人の老人がみかん栽培を始める。しかも減農薬栽培で。このことに対し「みかん作りを簡単に考えている」ネガティブな声もありましたが、移り住んだ唐津の人たちの助けや応援により、なんとか販売できるところまで、たどり着くことができました。 -
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生産者の紹介
- <企業名及び生産者名>
恵味香(megumika)・万里川 勝博(マリカワ カツヒロ)さん
<みかんの産地>
佐賀県唐津市
<経歴>
66歳でみかん栽培に着手。みかんを栽培するために大分から佐賀県唐津市に引っ越し、栽培を開始。みかん栽培を始めるまで農業経験は全くなし。 -
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減農薬栽培への挑戦!
- 味香みかんは病害・虫被害に弱い作物のため、栽培は難しく、収穫量は通常のみかんの半分しか採れません。一般的には、病害・虫被害を防ぐために、年間に何度も農薬散布を行います。
しかし、恵味香(megumika)では、なんと減農薬栽培を行っております!農薬を使用すれば労力もかからず、作業時間の短縮になりますが、そこまでして減農薬栽培にこだわるのは、お客様に「皮ごと食べていただきたい!」という想いからです。
減農薬栽培を行っているため、草むしりが大変です。草むしりをしないと虫が来て、すぐに味香みかんが虫に食べられてしまいます。草むしりはすべて手作業で行っており、1列20本あるみかんの木の周りの草むしりを行うと2日以上かかります。
※皮ごと食べる際には、水でよく洗ってからお召し上がりください。 -
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味香みかん栽培の難しさ
- 素人が始めた減農薬栽培によるみかん作りは困難の連続でした。味香みかんは、もともと収穫量が少ない品種であった上に、病害・虫被害という追い打ちを受け、さらに減産という結果も招きました。
しかし、素人の怖いもの知らずの面もあり、様々な方法を模索しつつ現在に至ります。
ようやくお客様にご提供できるまでの収穫量となりましたが、さらによりよい商品を作るために、今も栽培方法を工夫しながらチャレンジしております。 -
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味香みかんの特徴
- 味香みかんの特徴は「味と香りが織りなす驚愕の食味」。皮まで食べられることはもちろんですが、味と香りにコクと深みがあることです。
また、味香みかんは皮ごと食べていただきたいので、出荷前のワックスがけを行っていません。見た目の艶はあまりありませんが、味で勝負です!
糖度も14~15度と、みかんの平均(10~11度)よりも高く、甘みもしっかりと味わえます。 -
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子供みかんとは
- また味香みかんには他のみかんにはない特徴があります。それは、子供みかんが入っていること。
「子供みかんってなに???」と思う方もいらっしゃると思います。
写真にあるように、みかんの実の中に、もう一つ小さなみかんが入っています。なぜこのような形になるのか原因は不明ですが、この子供みかんの味も最高です。
※味香みかんの中には子供みかんがあるため、皮を剥く際は頭の「ガク」と呼ばれるところから皮を剥いてください。 -
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味香みかんの驚きの成分
- 味香みかんは生食期間が、1~5月までとなっており、3~4月が最高の食べ頃となります。甘さや美味しさもさることながら、機能性成分の一つである β-クリプトキサンチンの含有量が多いということも特徴です。皮ごと食べた際の含有量は3970μg/100g。β-クリプトキサンチンという成分は、血中の濃度が高い人ほど肝機能障害や動脈硬化、インスリン抵抗性といった生活習慣病のリスクが低いことが明らかになっております。(出典:三ヶ日町研究)
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アレンジレシピ
- 味香みかんは、そのまま食べていただいてもいいのですが、味香みかんを使ったアレンジレシピも好評です。
そのままフードプロセッサーにかけてマーマレードのようにしたり、輪切りにしてケーキに入れたり、果汁を絞ってドレッシングに活用したりと、幅広くお使いいただけます。 -
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作り方
- サラダは水菜、プチトマト、モッツァレラチーズ。
絞ったみかん果汁に、レモン汁とオリーブオイル、塩、胡椒をお好みの量を入れ、合わせるだけ。
簡単にドレッシングができます。 -
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作り方
- パウンドケーキはホットケーキミックスで簡単にできます。
ホットケーキミックスに味香みかんの搾った果汁を入れ、ホットケーキを作る材料と合わせ、かき混ぜます。金型に流し込み、輪切りにした味香みかんをのせてオーブンで焼き上げます。
味香みかんの果汁を使用したことで、色がきれいに出ました。 -
生産者のこだわり
- 一番のこだわりは、何と言っても減農薬栽培です。除草剤を使用せず、一般的に収穫直前行う防腐剤散布も行いません。収量が少ないという問題もありますが、「お客様が安心して皮ごと美味しく食べていただける、唯一のみかんをお届けしたい!」そのような想いを持って栽培しております。
お陰様で、残留農薬検査では合格の判定をいただいております。
今回の販売を通じて味香みかんを知っていただき、味香みかんのファンが多くなることを期待しています。
私が目指す農業は、誰でも取り組める栽培方法を確立することです。
誰にでも栽培が出来るということになれば、少なくとも放置ハウス・放置農地がなくなると考えています。また、しっかりと収益を出すことができれば、後継ぎも増えると思います。
「農業は楽しい!」そんな思いを後世に伝えていきたいと考えています。
幻の希少高級みかん「味香みかん」を是非味わってみてください。今まで食べたことのない味に驚きます。 -