12月15日(土)、応援収穫に伺います!
- 本学の広島、三原キャンパスから計2台のバスに分乗し、フェリーで島へ渡ります。本学では、レモンの効能を活かした健康づくりを教育・研究の重要なテーマとしています。農家の地域おこし団体「大崎上島ファーマーズマルシェ」からお話を伺う機会がありました。「年明けに寒波が来て、レモンが被害を受ける前に、大勢で収穫の手伝いに来てほしい!」。この呼び掛けが今回の収穫応援のきっかけとなりました。当日は現地で農家のみなさん、大崎海星高校の生徒さんと合流し、6、7カ所に分かれて、レモン・ミカンを収穫します。
(12月15日「収穫応援」 スケジュール概要)
9:50 垂水港到着(バス2台で竹原港からフェリーを利用)
10:20~13:40 各農家でレモン収穫の手伝い(昼休憩はさむ)
14:00~15:00 交流会(大崎海星高校)
15:00~16:00 クラウドファンディング返礼品(レモンなど)の整理・梱包
16:00 収穫応援終了セレモニー
16:30 垂水港発
島外からたくさんの人が応援に来てくれる仕組みづくりを目指して!
- 島の急傾斜地でのレモンの収穫に人手は欠かせません。ただ、たくさんの人が畑を訪れても、人数分の作業に使うはさみやかごといった用具も大量に必要となります。また、応援を求めている農家のニーズ把握、応援人数の差配、休憩場所、昼食の段取りなど、多くのノウハウが求められます。今回の応援収穫の準備に当たって、農家有志のグループ「大崎上島ファーマーズマルシェ」、大崎海星高校などと事前調整し、農家・産地支援の仕組みづくりに取り組みます。
また、応援収穫の際には農家や高校生、住民のみなさまと交流会も開き、ささやかですが、地域の活性化にも尽力する予定です。
本学と大崎上島町はレモン研究を機に縁ができ、今年2018年2月には包括的連携協力に関する協定を結んでいます。本学のレモン健康科学プロジェクト研究センターを生かし、地元住民のみなさんとポッカサッポロ社(東京)の協力も得て、レモン摂取の効果・効能について5年にわたって進めています。これからも住民の健康と元気に寄り添っていきます。
ご支援いただいた資金の使い道と皆さまへのお礼
- 皆さまからご支援いただいた資金は、次の用途に充てさせていただきます。
・ 広島~大崎上島、三原~大崎上島の間のバス借上げ、フェリー料金
・ 収獲用のはさみ、かご
~ 農家の手持で不足する数を購入します。品物は、ファーマーズマルシェにお預けし、
本学に限らず、大規模な収獲応援団が来島する時に使っていただきます。
・ お礼(リターン)の作成・送料
皆さまへのお礼(リターン)は、県立広島大学の学生が畑でもぎ取ったレモン・ミカンの詰め合わせです。完熟した大崎上島産レモン4~5個と、ミカンを合わせて3kgほどのセットです。もぎ立てのレモン・ミカンに、学生からのお礼状を添えて、冬の大崎上島から直接お届けいたします。
~サイズや色付きに、少しバラツキがあるかも知れませんが、ご理解ください。
皆さま、どうぞご支援ください。 健康科学科レモン組、大崎上島に、お礼に伺いました!
- 私たちは、健康科学科の4年次生12人、通称「レモン組」です。この春、クラウドファンディングに挑戦しました。私たちの企画は、私たちが作った、レモンの栄養とおいしさを活かした、子供や女性、高齢者向けのレシピを、広島県産レモンがお店に並ぶころ、スーパーの店頭で県民の皆さまにお配りして、健康づくりのお手伝いをすること・・・。
この企画、多くの皆さまにご支援いただいて、実際に着手することができました!
皆さまへのリターンは、私たちのレシピとラッシーシェイカー、そして、「大崎上島産レモン」。レモンは「岩﨑農園」にご手配いただく計画です。レモンが、小さなグリーンレモンの姿をしている夏の盛り、岩﨑さまに、これまでのお礼とリターンの打ち合わせに伺いました。 大勢で収穫応援に行って、農家と一緒に受け入れのノウハウと仕組みを作ろう!
- 8月初め、レモン組の代表2人が、岩﨑農園の奥様をお訪ねしました。岩﨑さまご家族は、大崎上島に「Iターン」で移住して7年目。レモンを中心に、ミカン、ブルーベリーを栽培。手作りジャムも扱う、元気あふれる農家です。真夏のレモン畑にお連れいただきました。
- ~(レモン組)私たち、大崎上島に来たのも、農家をお訪ねするのも、初めてです。農家の暮らし、どんなものでしょう?奥様は、Iターンで移住されたと聞きましたが。
「私は、京都生まれの京都育ち。都会育ちの目で見た大崎上島には、良いものがたくさんあります。それを街のお友達にお届けし、大崎上島の魅力を発信しています。島では出荷しない小さなミカンを送ると、おいしい!と評判が広がり、それがきっかけで注文をいただけます。良いものを見つけて送り出していく、私たちはそんな農家です。」
「(レモンの葉を折り取って)この葉を折って、においを嗅いでみて!」
~ すごいですね、鮮やかな香り!
「素敵でしょう。グリーンレモンの果実以上に、葉に季節の香りがあります。島の農家には当たり前のことですが、この葉の香りを、街の人に届けたいなと、さあ、どうやったらいいかな。知恵の出しどころよね!」
~ 島に来てからのお友達や、農家としての困っていることなど、教えていただけますか?
「幸せなことに、農家のお付き合いがしっかりしています。農家・漁師の嫁たちを中心に島の作家さんたちが集まった『大崎上島ファーマーズマルシェ』では、手作りアクセサリーや農産物・水産物を持ち寄ったイベントや、島外から訪れる団体を島の食材でもてなすファーマーズテーブルという活動など、自分たちらしい形で島の恵みや島の良さを発信しています。」 - 「困っていることですか。なんといっても、収穫時期の人手不足です。お正月から2月の初めにかけて、たびたび寒波が来ます。今年も、寒波で、もぎ取り前のレモンがたくさん冷害にあってしまいました。12月の中下旬に、大勢で一度に穫り入れたい、農家の切実な気持ちです。」
「レモンと早生ミカンは収穫時期が重なっています。レモンの多い農家は、ミカンの収穫をあきらめることがありますし、ミカンが多い農家は人手が足りなくてレモンの栽培を増やせない、そんな現状の中で農家をやっていますよ。」
~ 学生が大勢で収獲のお手伝いに来たら、助かりますか?
「もちろんです!今、皆さんといっしょにいるこの畑のレモン、全部もぎ取って!早生ミカンもお願いします。大勢で来てくれると、本当に助かります。農家からのお礼は、もぎ取ってくれたレモンやミカンんの一部です。お昼は,ファーマーズマルシェで準備しましょうか?」
~(事務局)広島、庄原、三原の各キャンパスへ、声をかけてみましょう。大型バス2台、100人くらいで。収穫応援のお礼でいただいたレモン・ミカンの一部をリターンに活用して、次のクラウドファンディング企画として挑戦してみましょう。
「100人も受け入れるのは、初めてのことです。農家を募ったり、どの畑に入ってもらうかとか、いろいろ準備が必要ですね。畑で作業を説明する人も必要・・・そうだ、大崎海星高校の生徒さんに参加してもらえないか、校長先生に相談してみます!」
~ 大人数の収獲応援を受入れるノウハウづくりですね。
「農家と学生さんでやってみましょう!上手に運営できたら、大学や高校など、次々と応援に来てくれるかもしれません。夢がありますね。どんどん準備しますよ。応援の日は、レモンが黄色く色づく12月中旬、12月15日(土)で。また、大崎上島をお訪ねください!」
クラウドファンディング第1弾、レモンのレシピ新聞は、フレスタ本店のカジルモールで配布します!
- レモン組は4年次生。12月中旬は卒論発表の時期です。12月15日(土)は収穫応援、レモンのレシピ新聞配布は、翌日16日(日)に、フレスタ本店横川のカジルモールで、と決まりました。しかし、レモン組だけではできそうにありません。誰か、応援してくれませんか!
声掛けに応じてくれたのは、経営学科の10人。レシピ新聞配布イベントの時間や場所、進め方など、フレスタ様をお訪ねして相談させていただこう。バイヤーのお話を聞かせていただき、その後で農家を訪問してみたら、発見があるのでは?10月初め、フレスタ本社をお訪ねしました。 - ~(経営学科有志)ご支援くださるのは何故でしょうか?
「うれしい質問ですね。まず、レモンを健康づくりに活かそう、という考えが、お客様の「健康」づくりに貢献したいという当社の方針にマッチしていることです。また、大人数での収穫応援のような中山間地域を元気づける企画も、県内各地に店舗を出している当社として、お手伝いできることがあれば、と考えています。大崎上島にも店舗がありますよ。」 - ~ 健康づくりに貢献する、とはどういうことでしょう?
「お求めやすい価格で、お客様に選んでいただくことだと思います。これが健康、という押し付けではなく、提案していく。キッチンスタジオでは、食材をどう使うかを提案しています。健康づくりのために、お客様がどんなことに困っているか、バイヤーはそこから考えます。」
~ 棚作りや陳列の説明をいただきながら、本店の店舗をご案内いただきました。
「早足で巡りましたから、歩きにくさを感じられたと思います。今は柿のシーズン。柿の陳列が、皆さんのじゃまをしたでしょう。お客様に、こっちがいいかな、さっきのほうが良さそう、と、足を止めて考えていただけるよう、工夫しています。」 - 「レモンは、当社にとっても重要な商材です。秋の柿、冬のレモン。広島の人々が、季節と健康づくりに思いを巡らす大切な切っ掛けです。カジルモールをどう使って、県民の皆さまにレモンと健康づくりを訴えかけるか、皆さんで企画を作って当社にお持ちください。アドバイスさせていただきます。お待ちしております。」
収獲応援の日、大崎海星高校で、昼食会と交流会を行います!
- 11月初め、事務局が大崎海星高校をお訪ねしました。
~県立広島大学の収穫応援団100人、大崎海星高校の管理棟・講堂で昼食会、高校生との交流会を開催させていただくこととなりました。校長先生、本当によろしいのでしょうか?
「もちろんです。昼食会・交流会の場で、県立広島大学の学部・学科のことを、学生さんから紹介していただけますか。本校からは、生徒たちが取り組んでいる「大崎上島学」のプレゼンテーションの時間をいただけたらと思っています。」
~大崎上島学とは?
「総合学習として、生徒が地域に出て、地域の皆さんと一緒に地域課題の解決策を考える授業です。例えば、商工会と連携して、定住促進のために仕事紹介のパンフレット「島の仕事図鑑」を作ったり、特産品を目指して開発されたご当地バーガー「海星バーガー」を役場に提言しました。」 - ~大学生との交流プレゼンテーションの機会は、高校生にとってどのような価値がありますか?
「生徒が、自らの言葉で、自らの活動を発信していく経験を、たくさん積ませたいと思っています。大学に進学したとき、社会に出たとき、自分の考えをきちんと主張し、周りの人々と解決策を練っていける、高校生の頃から、そういう力をつけさせたいと。先日、広島大学で学生さん達の前で、発表する機会をいただきました。大学生にとっても新鮮な経験だったようで、好評でした。」
~広い調理実習室ですね。
「家政科の伝統を引き継いでいます。今も使っていますよ。ファーマーズマルシェから、ここを使えば、100人の昼食準備が可能と聞いています。昼食会・交流会は視聴覚教室で。リターンづくりは、ホールを活用しましょう。県立広島大学を先駆けに、いろんな大学から来てくれるようになると、農家のためにも、生徒のためにもなります。夢がありますね。生徒と一緒にお待ちしていますよ。」 皆さま、どうぞご支援ください!
- 県立広島大学の学生が大勢で応援に行くことで、地元に、受入れのノウハウができます。地元の方々が、そのノウハウを活かして、いろんなところから、大勢の人に収穫応援に来てもらえるよう情報発信していくなど、レモン農家を支える新しい仕組みづくりにつながっていくと考えています。
県立広島大学の基本理念は、「地域に根差した、県民から信頼される大学」。学生は、地域に学修の場を見出し、生涯にわたり学び続ける⾃律的な学修者「アクティブ・ラーナー」。皆さま、今回の取り組みを、どうぞご支援ください!