今や100円ショップなどでも購入できるようになった数珠（念珠）。
いざという時に持ち合わせておらず身内に借りたり、その場しのぎで気に入らない安物を購入したりした経験、ございませんか？

もうすぐ春のお彼岸。
「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ」この時期を迎える前に、社会人のたしなみ道具として一つ、本格的な数珠（念珠）を所有していただきたい。

本プロジェクトでご用意している「京念珠」は、"宗派を問わず"お使いいただける「略式念珠」。
すでにご自身の家系の宗派の数珠（念珠）をお持ちの方でも、勤務先/得意先様の急な弔辞参列に慌てず対応できる「略式念珠」を一つお持ちになることをおすすめします。

宗教的な首都機能として、今でも日本仏教の中心の地位にある、京都。
その歴史的背景から、地域ブランドの伝統工芸品として「京念珠」が発展してきました。

数珠（念珠）と一口に言っても、宗派により、寸法も使う材質も違えば、仕上げも多岐に渡ります。
そのため、一つ一つの工程にそれぞれの専門職人がおり、分業体制で製造しています。

1200年の昔から文化の中心として、あらゆる分野の職人たちが分業体制を築き、様々な日本の伝統産業を育んできた京都の街にだからこそ、発展してきた「京念珠」。
今でも日本国内の数珠（念珠）生産量の90％が、京都なのです。

本プロジェクトでご紹介する老舗念珠舗『中郷』の職人は、すべて女性。昔ながらの技法に則り、丹念に一連一連手作りで生産されています。

明治18年創業の、老舗念珠舗 株式会社中郷。
130余年にわたり、伝統を守り培われてきた"匠"の技術で、今でも一連一連丹念に、手作りを貫いて製造されているのが『永観』の京念珠です。

京都には、伝統産業の優秀な技術者を表彰する認定制度（「京の名工」「未来の名匠」）があります。
中郷は、「京の名工」と「未来の名匠」2名の受賞者を輩出した、正真正銘「京都が認めた京念珠製造卸」なのです。

▼左：虎目石(タイガーアイ)　右：オニキス

▼左：水晶　右：紅水晶(ローズクォーツ)　

世界的にも有名な国際都市、京都。
国内外からの多くの観光客で常に賑わいを見せる世界遺産「元離宮二条城」。ここから通り2つ東に、株式会社中郷はあります。

中郷拓也取締役に、会社について改めてお伺いしました。

「心を込めて、京念珠を作り続けています。

当社は明治18年に中郷珠数店を創業以来、130余年の長きにわたり、珠数の製造に携わってまいりました。
創業以来の長い歴史は、中郷だけのものではなく、その間ずっと支えてくださっているお客様のご愛顧があればこそ、と深く感謝しております。
おかげさまで、故中郷光代子が「京の名工」表彰を受け、その匠の技術を受け継いだ専属念珠師である増田直子も「未来の名匠」認定を受けました。

"持つ人の身を守る"と言われている大切な法具である京念珠。
伝統の街 京都に認められたことを誇りに思うとともに、その栄誉に恥じないようにこれからも一連一連、丹念に作り続けてまいります。

ご支援者の皆様、今後ともご指導ご鞭撻の程、お願い申し上げます。」