GRAB TABLE WATCH|グラブテーブルウオッチ
- GRAB(握る)というネーミング。今まで築いてきた時間、これから築いていく時間を、このずっしりとした小さいながらも重みのある時計を手の平で握りしめ、大切に感じてほしいという想いでつけました。
我々の身体は、どこをとっても直線はないといいます。この時計もシンプルでありながら直線はなるべく設けず、暖かみの感じるデザインを施しました。「KEYFORD」ブランドの歴史を感じるデザインは、クラッシックな部屋はもとよりモダンな部屋にもマッチします。 - そのデザイン性は食卓テーブル、書斎の机、ベッドサイドや鏡台に置いても目立ちすぎず、かつ存在感のあるアイテムとして人気の商品です。
小さなボディは窓際の枠に置かれたり、お手洗いに置くお客様も多いと聞いています。また重みのある商品のため、キッチンでレシピ本を読む際や、書斎の書籍に文鎮としても重宝します。
世界の権威あるデパート、仏プランタン(Printemps)オスマン本店にて、150周年商品として選ばれました。豪州、英国、米国、上海においても、非常に人気の商品です。 COMPANY HISTORY|製作会社
MURAMATSU WATCH & CLOCK MANUFACTURING|日本創成期時計メーカー 村松製作所の歴史
- 「KEYFORD(キーフォード)」は、日本最初期の時計メーカー「村松時計製作所」(明治39年)のオリジナル腕時計ブランドです。
創立者の村松恵一は、明治26年に「村松商店」を設立しました。他社では修理困難であった、明治天皇ご愛用時計や宮殿内の時計修理を成し遂げたことから、皇室御用達時計店として大正2年竹川町(現在の銀座7丁目)に進出しました。 GINZA TOKYO|銀座に進出
- その後、同じく銀座に村松合資会社本店を設立後、池袋に時計製作工場を設立し、本格的に懐中時計16型や置時計の製作(年間生産額40万個)を始めました。
舶来品しかない当時、国産時計は、精工舎(現セイコー)、尚工舎(現シチズン)、東洋時計(現オリエント)、そして村松時計の4社のみでした。
村松時計の製品が「PRINCE(プリンス)」と「KEYFORD(キーフォード)」です。 KEYFORD|キーフォード
「幻」と呼ばれる「KEYFORD(キーフォード)」
- 企業としてではなく一個人として創めたため、また製造の裏方に徹していたため資料も少なく、現在、一般の方の認知度は低いブランドです。
村松恵一が製作した「KEYFORD」は海外輸出及び生産年数も短かったために、時計好きの間ではシチズン15石と並ぶ希少な時計として、「幻のKEYFORD」と呼ばれています。
大きな存在の比喩として、新聞でも「時計業界の惑星」と謳われた村松恵一の時計製作の精神。
私達はそれを受け継ぎ、裏方としてファッション業界及びジュエリー業界の時計を製作し続けてまいりました。 - 2015年、これまで培ってきた「技術力」と「デザイン力」で、ブランドの復活を果たしました。
洗練されたデザインは高く評価され、置時計部門において、3大メッセの一つである独フランクフルトAmbiente展示会で「Trend2015」を獲得し、Modern Art Museum New York shop(MoMA)や仏Printemps(プランタン)オスマン本店では、150周年アイテムとして選ばれています。 - そして今回、「KEYFORD」のグラブテーブルウオッチを、新作のシルバーバージョンを携えて紹介させていただく運びとなりました。
GRAB TABLE WATCH GOLD|グラブテーブルウオッチ ゴールド
- 光沢を落とした真鍮色は、恒久的な暖かみを感じさせます。本体にはラッカーを施し、急激な色の変化を防ぎます。
クラシックなボディには、近代時計の基本といえるプレゲ数字とプレゲ針を採用しました。少し黄ばみのあるクリーム色の文字盤には斬新な青色針を用い、ただのクラシックに留まらず、様々なお部屋に溶け込みます。
流行に流されず、次の時代が受け継いでも誇れる商品となっています。 GRAB TABLE WATCH SILVER|グラブテーブルウオッチ シルバー [新製品]
- 取手は、横長楕円をベースに各所太さを流線的に変え、デザイン性を高めました。リュウズとベゼル部分にはできるだけ多くの凹凸を入れることで、高級感を出しています。
ボディも丸みを持たせた角型にし、落ち着いた雰囲気に施しました。
シルバーバージョンは、シンプルな形状ボディに合わせて白黒の文字盤と針を採用し、時刻が明確にわかりやすく仕上がっています。この文字盤は、約110年前の創業当時のものを復活させることで実現しました。
ゴールドバージョンに比べて、よりどのようなシーンにもマッチする商品になったと思います。 Detail of attention|こだわりのディテール
- ベゼル部分の彫りは、ダイヤモンドカッターで200線の切り込みを入れています。リュウズ部分もコインの様な切り込みとアールを上部に加え、凹凸を施しました。
取手部分、取手台部分にも流線的な丸みを施し、暖かみを感じさせるデザインになっています。裏蓋はステンレス製で、エンボス加工によりロゴを表現しました。
真鍮の素材感と細部まで凝ったデザインが、シンプルで高級感溢れる時計に仕上げています。 - 重量は約362g(500円玉約52枚相当)。
Any Scene, Any where, Any Time|どのシーンにも合うデザイン
- ノスタルジックで普遍的なデザインは、クラシカルな部屋から現代的な部屋まで、あらゆるシーンにマッチします。
小さなボディは場所を選ばず、書斎はもとよりベッドサイド、ドレッサー、窓際のアクセントまで、様々なシーンを引き立てます。
ボディは重厚なため、お洒落な文鎮としても重宝します。 BRAND HISTORY BOOK|ブランドヒストリーブック(非売品)
- 村松時計製作所のブランド「KEYFORD」、「PRINCE」の歴史を詳細に記載したブランドブック(非売品)です。ご支援いただいた方に、もれなくプレゼントいたします。
Product Specifications|製品仕様
- サイズ:約幅46×奥行46×高さ50mm
重量:約362g
素材:真鍮
時間精度:平均月差±30秒(常温の場合)
電池寿命:約2年
製造国:中国 (日本国産ムーブ使用)
使用電池:SR626SW
保証期間:1年間 The thought of the production company|製作会社の想い
- 腕時計のように、常に持ち主の周りにいる存在であってほしいという想いと、360度方向どこから見ても飽きずに見られる、シンプルさを徹底したデザインを維持するため、目覚機能をつけず、「クロック」ではなく「テーブルウオッチ」というカテゴリーで製作しました。
この置時計は、製造者である私達にとって思い出深い商品です。
「KEYFORD」の復活後最初のプロダクトであること。歴史あるブランドとして、重量感がありながら飽きのこないデザインにするため、細部までこだわったことなど。企画段階では、真鍮の削り出しのため重量が約362g(500円玉約52枚相当)もあり、物流コスト・製作コストを鑑み、反対の意見も多くありました。
しかし、欧州、中国、米国と販売を進めるうちに確かな手応えがありました。
お客様から「この時計を作ってくれてありがとう」という内容の手紙を受け取ったとき、購入者様からご自宅に招待を受けたとき、この時計を創ってよかったと感じました。
また、日本国内でもブランドとしてやっていこうという気持ちにさせていただきました。
日本国内でも少しずつではありますが、人気が出てきています。製作者の熱い想いのこもった「グラブテーブルウオッチ」を、ぜひ皆様のパートナーとして長くご愛顧いただけたら幸いです。