- 毎年少量しか出回らない『つらさげ芋』を
もっと多くの人に知ってもらいたい -
- 鹿児島では芋づるのことを昔から『つら』と呼ぶことがあります。
サツマイモを自宅の軒先などに『つら』ごと吊り下げるから『つらさげ芋』と呼ばれています。
『つらさげ芋』は傷がつかないように収穫から吊り下げるまでの作業を丁寧に行い、さらに霜によってサツマイモが腐らないように日々の管理を行います。
多くの手間をかけて12月に販売が解禁される地元農家たちのこだわりの逸品となっています。
今回は地区の中の新米農家の浜直農園が、もっと多くの人に知ってもらいたいと数量限定で販売いたします。 -
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- うのばいという地区
- うのばい(大野地区)は高冷地であり、ここの農作物は昔から甘くておいしいと評判で、中でもサツマイモは特に甘いと言われていました。地元の人たちは収穫したサツマイモを、約一カ月軒先などにつるして寒風にあてて甘くなった『つらさげ芋』を食べていました。
この甘くておいしい『つらさげ芋』を用い、地域おこし活動を行ってきました。特に『うのばいいきいき祭り』は『つらさげ芋』の販売解禁日の毎年12月に行われており、人口約100人の地区に3,000人近くの来場があったこともありました。地区の特性を活かした産業振興により、県内外からも注目されています。
現在では、この地区で「つらさげ芋」を栽培する農家は約10戸と非常に少なくなっており、この地区から市場へ出荷される「つらさげ芋」は毎年10t程度と、貴重な商品となっております。 -
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- つらさげ芋とは?
- 10~11月に傷をつけないように大事に収穫されたサツマイモは、大きさや、傷の状態を確認しながら丁寧に自宅の軒先や、地区住民の共用の小屋などで吊るされていきます。
約一ヶ月、寒風にあてて糖度を高めていくのですが、霜が降りてからも吊るしていては腐ってしまいます。そのため、霜が降りるような寒さが厳しい夜にはストーブを焚くなどして徹底的に管理されています。
また、限られた期間と量しか吊るすことができないため、毎年12月いっぱいで売り切れてしまうくらいの量しかありません。一度買われたお客様の中には、毎年注文をいただく方も少なくないほどの甘さに仕上がっております。 -
- じっくり丁寧に焼いたつらさげ芋の焼き芋は糖度が40度を優に上回る甘さです。
天然のスイートポテトのような甘さに思わず笑みがこぼれます。 -
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- 浜直農園が感動の『つらさげ芋』をお届けします
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- 2017年、起業を志す元銀行員が『つらさげ芋』のスイーツのような糖度40を超える焼き芋を食べて衝撃を受けました。
この甘い『つらさげ芋』をもっと広めていきたいと決意。
農業経験ゼロでありながら、2018年よりうのばいの耕作放棄地を借り受け開墾しサツマイモの栽培を始めました。 -
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- 一年目から自然の力に翻弄されながらも、地区の先輩農家の指導・協力もあり無事に収穫をすることができました。2018年は主に鹿児島市内にて自らの手で販売。その甘さに多くのお客様に好評を得ることができ約600㎏を3週間ほどで完売しました。
二年目となった今年はさらに多くの人に感動してもらいたいと12月の出荷に向けて張り切っています。 -
- ●創業のきっかけ
2017年、銀行員生活9年目に人生を見つめ直すタイミングがあり、これが最後のチャンスと思い、銀行を退職し、起業を目指す。銀行を退職する際は、妻をはじめ家族の後押しもありました。銀行員時代から農業分野に可能性を感じていました。
垂水市のサツマイモを追求していく中で『つらさげ芋』というブランドを知り、大きな魅力を感じました。
●創業後
垂水市役所の尽力もあり約1㏊の畑を探し、一から開墾しました。地元農家に技術指導をもらいながら生産をスタートすることができました。
一年目、さまざまな困難がありましたが、無事に約6トンのサツマイモを収獲できました。
2018年12月より、妻をはじめとする家族や知人の力を借り、鹿児島市天文館にて焼き芋を販売開始しました。今までにない糖度(40~50)の焼き芋に多くの顧客から好評を得ております(特に12~2月)。
- 生産者 濱田直史(はまだ なおふみ)氏 より
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- 前職が銀行員ということで、全てにおいてゼロから始まり、試行錯誤を繰り返して来ました。思いもよらないこともありましたが、多くの人からの支援・協力をもらいながら生産を進めていくことができました。
お勧めの食べ方は焼き芋です。可能であれば1時間以上をじっくり焼いてから食べてほしいと思っております。食物繊維たっぷりのスイーツと思って食べてほしいです。
また、厳しい寒さに耐えたサツマイモは通常より痛みやすいです。そのため、芋は洗わず土付きの状態での発送(痛まないように極力掘り出したままの状態)をします。
是非、全国の皆様に感動していただけるよう、12月の出荷に向けて張り切っています。