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はじめに
- 東大阪を拠点に多方面にわたってモノづくりを支える「株式会社MACHICOCO」、成型のプロフェッショナル「東亜成型株式会社」、株式会社スライムデザインが主宰するブランド「DOOGOO(ドゥーグー)」。この3社が協働し、新ブランド「atta」が誕生しました。
そして今ここに完成した、製品第一弾の「アルミグリルプレート」をお届けします。 -
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何が新しいのか
- あなたはグリルプレートを持っていますか?
主に焼き料理に使う、ホットプレートよりもコンパクトな調理器具のことですが、汎用性が高く、近年注目を集めたスキレットのようにアイデア次第で様々な料理ができます。
グリルプレートという調理器具は既にあるのですが、その多くは鉄の鋳物でとにかく重く、正しく使い続けるためにはお手入れも必須です。ただ、従来品が悪いということではなく、あの重量感が好きで、お手入れを続けて道具を育てることを楽しんでいる方々もいます。
これに対して新製品の「アルミグリルプレート」は、従来品とは一線を画す驚きの軽さで、特別なお手入れ不要。アルミという素材の特性を最大限に生かした、他にない道具です。
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① アルミ製だから、驚きの軽さで扱いやすい。
- アルミの比重は鉄や銅の約3分の1。同じ体積であれば重さは約3分の1になるということ。本体が薄いから軽いということではなく、強度的に十分な厚さがあるうえ、なおかつ軽い。これは日常使いの道具として欠かせない点です。
片手でグリルプレートを持ち上げて洗うときでも、このくらいの軽さなら苦になりません。 -
- 近年は空前のアウトドアブーム。キャンプなどの外遊びをしている方も多いことでしょう。このグリルプレートなら気軽に持ち出せるので、アウトドアでの料理や食事を楽しめます。
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② アルミ製だから、熱伝導が良くて美味しい。
- 熱伝導が良いことはアルミの大きな特性です。
熱伝導とは、物体内において高温から低温へ熱が移動する現象。もっと簡単に言えば、このグリルプレートが均一の熱さになるまでに、どのくらいの時間がかかるのかということ。
なんとアルミは鉄の約3分の1。鉄で3分かかる場合はアルミなら1分。燃料も少なくて済むので、とても経済的です。 -
- 短時間で均一に熱が伝わるので、食材にムラなく火が通り、美味しく仕上がります。
外気が寒くても本体が温まりやすいので、キャンプなどにも最適。しかし、熱伝導が良いということは、冷めるのも早いです。それはデメリットでは?と思われるかもしれませんが、そうではありません。むしろ、このグリルプレートには好都合です。
想像してみてください。
熱々になった鉄板は冷めるのにも時間がかかります。食材が焼けすぎていても、鉄板の温度はすぐに下がらず焦げてしまいます。それに対して冷めるのが早いアルミであれば、火力を弱めて本体の温度をコントロールできます。 -
- さらにもう一点、後片付けの際も助かります。
熱くなった本体を急冷却すると大変危険なので、自然に冷ましてから洗って保管しなければなりませんが、鉄板が冷めるにはかなりの時間がかかります。冷めるのが早いアルミなら、後片付けも早く終わります。
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③ 考え抜かれたデザインだから、安全で安心。
- このグリルプレートの大きな特徴、それがこの底面です。
緻密に計算して放射線状に設けた溝(※)が、機能・安全性を高めています。
※現在意匠出願中 -
- この製品は目的やシーンを選びません。屋内のキッチンでは据え置きのコンロに、食卓では卓上のコンロに、屋外では小型のバーナーなど様々な器具にセットして使えます。
オールラウンドな調理器具として最も重要なことは、安全であること。安全だからこそ安心して食事を楽しめます。
溝は、世に数多ある五徳(調理器具を載せる台/特殊な形状を除く)の大きさや角度を調査して導き出した形状で、グリルプレートが五徳からズレ落ちることを防ぎます。 -
- 【ご注意】小型のバーナーでお使いいただく際は、必ず輻射熱対策をしてください。
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- 溝がもたらす効果はそれだけではなく、前述の熱伝導にも大きく影響を与えています。溝を設けたことで平坦な底面と比べて表面積が約1.3倍も広がり、熱を受けやすくなりました。
結果、熱伝導がさらに良くなり、アルミの特性を最大限に生かすことができました。意味のあるデザインで、見た目も美しい。これこそが「機能美」です。
製品のサイズは一般的なカセットコンロを基準にしました。
その理由は、カセットコンロの安全装置。コンロのボンベカバーを覆うようなサイズの調理器具を使用すると、安全装置が作動し火が消えてしまうことがあります。それを防ぐため、カセットコンロの五徳部分に収まる程度のサイズに設計しました。 -
- これだけではなく、細部までこだわりが詰まっています。
内側壁の緩やかなカーブは、ヘラやフライ返しがスッと入ります。角の丸みは、洗うときも水跳ねしにくく、簡単に汚れを落とせます。 -
- 「atta」のグリルプレートは、特別なお手入れが不要です。
鋳鉄製のグリルプレートやフライパン、スキレットなどは、使い始めにはシーズニング(油慣らし)を行い、使い終わったら空焼きをして水分を飛ばしまんべんなく油を塗って・・・と、なかなか手がかかります。(冒頭でもお話ししたように、このお手入れを楽しんでいる方々もいます。)
それに対してこのアルミグリルプレートは、焼き面にフッ素加工を施しました。フライパンでもある、焦げつきにくく汚れを落としやすい仕上げです。ある調査で、実際に使いやすい調理器具の素材や加工についてのアンケートをとったところ、その第1位は「フッ素などのコーティング加工」だったそうです。
このグリルプレートは「日用品」であり、特別な道具ではありません。日々使う道具として「お手入れが簡単なこと」は至高です。家事は料理だけではありませんから。 -
- 両側に設けたハンドルには手が入る十分な幅があり、ハンドル中央にある小さなくぼみは、本体を吊って保管するときに役立ちます。
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- 製品の高さは32mm。特別な収納場所は要りません。僅かな隙間があれば十分です。
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何で作ったのか
- ではなぜ、アルミ製のグリルプレートが生まれたのか。これが「atta」のグリルプレートの原形、始まりです。
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- 東亜成型さんがある機会に作ったプロトタイプです。
しかしその話は流れ、せっかく作ったグリルプレートは工場の片隅に放置されていました。もったいないと思った社長がご自宅に持ち帰って試用してみたところ、いつもの食材がより美味しく、アルミ製なのでとにかく軽く扱いやすい。
これを多くの人に届けたい!と思い立ち、他2社に話を持ちかけたことでこのプロジェクトが始動しました。
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「atta」がある暮らし
- キッチンで料理してそのまま食卓に並べたり、食卓で料理しながら食べたり、ときには持ち出してアウトドアを楽しんだり。軽くてお手入れが簡単だからこそ、シーンを選ぶことなく気軽に使えます。盛り付け皿も要らないので、洗い物も少なくて済みます。
個々のライフスタイルに合わせて使い方はいろいろ。そんな人に寄り添う道具です。
ただ、あくまでも道具は脇役で、主役は「美味しい料理」と「豊かなひととき」です。このアルミグリルプレートがそのお手伝いをする「至高の脇役」になれますように。 -
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製品仕様
- 品名:アルミグリルプレート
寸法:幅 300(ハンドルを含む)奥行き 250 高さ 32 [mm]
重量:約 1 kg
材質:アルミニウム
仕上:フッ素加工(焼き面) -
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ご挨拶
- 世には数多の製品があります。その中から求めるベストを見つけ出すことはとても難しく、見つけられないことも少なくありません。優れた製品もありますが、数を増やさなければ、という義務感で、むやみに作られた製品もあるのは事実です。
こういった負のスパイラルから抜け出して、世間の声に耳を傾け、真摯に素材と向き合い、徹底的に考え抜かれたモノを創造することこそが「atta(アッタ)」のコンセプトです。
あなたに「あった!」と見つけて感動してもらえるようなモノづくりを目指していきます。
今回私たちがお届けする「アルミグリルプレート」の良さを感じてもらえた暁には、深さのある鍋などにも展開していきたいと思っています。ご飯が炊けるサイズの鍋も欲しいです。そうするにはまず、この製品を手にとってもらえると嬉しいです。 -
- 株式会社スライムデザイン「DOOGOO®(ドゥーグー)」
写真中央:取締役兼DOOGOO®代表 酒井雄大 -
- 株式会社MACHICOCO
写真中央:代表取締役 戸屋加代 -
- 東亜成型株式会社
写真中央:代表取締役 浦竹重行 -
- 【企画】
株式会社MACHICOCO・東亜成型株式会社
【立案・デザイン設計】
株式会社スライムデザイン「DOOGOO®(ドゥーグー)」
【製造元】
株式会社オーシン
【販売元】
株式会社MACHICOCO - 【プロジェクトのリスクとチャレンジ】
※本プロジェクトを通して想定を上回る皆様からのご支援があり、現在の環境から量産体制を更に整えられた場合は、正規販売価格が販売予定価格よりも下がる可能性がございます。
※製品につきましては、デザイン・仕様などが一部変更になる可能性がございます。
※ご注文状況、使用材料の供給状況、製造上の都合などにより、出荷時期が遅延する可能性がございます。
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