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AI・ディープラーニングからMaaS、CASEの未来まで。中国テック企業の代表格・百度創業者ロビン・リーが描くAIの未来-『AI革命』出版プロジェクト
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『AI革命』とは
- ● 『AI革命』(原書名:智能革命)は、中国テック企業大手の「百度」の創業者CEO等が著した書籍。
● 原書『智能革命』は中国で出版され(15万部発行)、英語、韓国語などに翻訳され、英語圏などで注目されていますが、日本語では翻訳出版されていません。
● 百度は、日本では検索大手として有名ですが、既にAIのトップ企業となっており、トヨタ自動車やホンダも参画する世界最大規模の自動運転プラットフォーム「アポロ計画」を主導。
● 『AI革命』は、その百度の創業者CEO等が百度の「百度大脳(百度のAI)」などの取組みを解説。百度のAI戦略だけでなく、中国がAIで何を目指しているのかも俯瞰することができます。
● 発売1か月で10万部以上のベストセラー、中国SF『三体』の著者・劉慈欣が、本書の序文を執筆!さらに、百度のAIが、本書『AI革命』をテーマに序文を自動で創作。序文にAIとSF作家が並ぶ未来感が中国テック業界のダイナミクスを感じさせます。 - 『AI革命』出版プロジェクトページをご覧いただき、ありがとうございます。
世界には、まだ日本語に翻訳されていない数多の良書があります。
また、海外では多言語に翻訳されその言語圏では話題になっているのに、日本では多くの部数の販売が見込めないために、日本語で翻訳出版されないものも多く存在しています。
そこで情報工場は、ニッチではあるものの、最先端の知見や新しい視点を提供する良書で、通常の出版マーケティング下では出版されにくい書籍をクラウドファンディングの形式で出版し、お届けしたいと考えています。
まずは、第一弾として、『AI革命』を企画しました。 -
世界有数の自動車会社、テクノロジー企業が参画する自動運転開発連合「アポロ計画」を主導する百度とは
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- 百度はアメリカのGAFA(Google・Amazon・Facebook・Apple)に対して、BATH(Baidu・Alibaba・Tencent・Huawei)と呼ばれる中国テック大企業の一角を占めていますが、2017年より百度は自動運転のプラットフォーマーとして、大規模な自動運転開発連合「アポロ計画」を主導、世界的自動車メーカー、テクノロジー企業156社が参加しています。
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百度は自動運転レベル4の乗用車の量産を開始、また、トヨタの移動サービス用自動運転車「イーパレット」にアポロで開発したソフトを搭載する計画も発表
- 2019年7月3日に百度は、トヨタが「アポロ計画」に参画したことを公表すると同時に、トヨタとの自動運転バスの共同開発についても発表。トヨタの移動サービス用自動運転バス「イーパレット」にアポロで開発したソフトを搭載する計画とのことです。また、百度は中国第一汽車集団と連携して、特定の条件下で完全自動運転する「レベル4」の量産を始めたことも明らかにしています。このわずか2年間で、自動運転の開発を大きく進めてきた百度は、自動運転業界で存在感を著しく増しています。
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『AI革命』(中国語 原書名:『智能革命』)とは
- 本書は、まず中国で出版され(15万部発行)、英語、韓国語などに翻訳され、英語圏などで注目されていますが、日本語では翻訳出版されていません。
情報工場では、世界でも注目されている百度のAI戦略を、日本のビジネスパーソンにも知っていただきたく、今回の出版プロジェクトを企画しました。
『AI革命』は、AIの夜明けである第一次革命から第三次革命までを振り返りつつ、百度の「百度大脳」(百度のAI)などの取り組みを紹介。
百度の戦略だけでなく、中国はAI分野で何を目指しているのか、そして今、何が起きているのかを俯瞰することができるほか、AIの技術的変遷から未来図、自動運転システム、MaaSやCASEなど近年新たに唱えられている概念の背景にある仕組みなどのテクノロジーについても解説されています。
本書は、AIが中国そして世界経済にもたらす変化を読み解く上で、必携となることは間違いありません。 - ※MaaS(Mobility as a service)
ICTを活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体に関わらずマイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を一つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ新たな「移動」の概念。 - ※CASE
Connected(つながる)、Autonomous(自律走行)、Shared(共有)、Electric(電動)の頭文字から成る造語。自動車をインターネットに接続することで3次元地図や車の稼働状況を共有し、自動運転やカーシェアリングを実現。さらにガソリンから電動へ移行することで環境負荷の低減を目指す動きを指す。 -
発売1か月で10万部以上のベストセラー、中国SF『三体』の著者・劉慈欣が、本書の序文を執筆!
- 中国ではシリーズ累計2000万部、英訳も100万部、そして日本国内でも発売から1か月で10万部という驚異のベストセラーとなったSF小説『三体』。本書の序文は、その『三体』の著者、劉慈欣が寄稿。このようなビジネス・専門書の冒頭にSFを迷いなく持ってくることができる中国のダイナミクスに、なぜ中国が進んでいるかの秘密を伺えます。
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さらに、百度のAIが、本書『AI革命』をテーマに序文を自動で創作。 序文にAIとSF作家が並ぶ未来感
- そして本書にはもう一つ、序文があります。その序文は、なんと、人ではなく「百度のAI(百度大脳)」が本書をテーマに創作したものです。そのアーティスティックな内容に、AIがここまで進んでいるのか、という驚くことでしょう。そして、SF作家とAIがビジネス書の序文に並んでいるという未来感が中国の今を表しています。
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『AI革命』の読みどころ
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- 今やアメリカに並ぶIT技術大国である中国。中国政府は「2030年までにAIの理論・技術・応用全般で世界トップレベルに到達する」と計画 しています。
その計画を国家の命を受けて推進するのが 、BATHと呼ばれる中国を代表する巨大IT企業であり、その中で百度は「AI×自動運転」の国策事業を委託されています。現在「中国AIの王者」とも言われ、世界最強の自動運転開発企業となる可能性があると評価されている百度の自動運転やAIについて、本書で百度創業者が詳しく解説しています。
※BATH=Baidu(バイドゥ:百度)、Alibaba(アリババ: 阿里巴巴)、Tencent(テンセント:騰訊)、Huawei(ファーウェイ:華為)
2017年に百度が発表した「アポロ計画」。本書では、この「アポロ計画」を主導するに至った百度の考え方、取組みを知ることができます。
2020年に完全自動走行を実現することを目指すアポロ計画には、中国企業のほか、自動運転を実現するための各領域において世界最高の技術を誇る、国内外150以上の企業や研究機関がパートナー登録されています。(2019年7月時点までの百度による発表。 )
※パートナー企業の例
フォルクスワーゲン(中国法人)、
トヨタ、ホンダ、SBドライブ(以上日本)、
フォード、エヌビディア、マイクロソフト、インテル(以上アメリカ)
BMW、ダイムラー、ボッシュ(以上ドイツ)、
ボルボ(スウェーデン)、 など -
『AI革命』に見られる百度のAI技術と優位性(一部を紹介)
- 『AI革命』に見る、百度の技術と優位性を一部ご紹介します。
- ▼百度の音声認識、顔認識(本書第1章より)
2016年、百度の音声認識の正解率が97%に達し、顔認識の正解率は99・7%となった。
▼翻訳システムのグーグルとの差(本書第1章より)
百度はNMT(Neural Machine Translation:ニューラルマシントランスレーション)に基づいた翻訳システムを1年先駆けて発表し、グーグルは2016年に百度の後を追うようによく似たシステムを発表した。それゆえこの分野の最先端は基本的な技術に差はなく、最後は、どの社の蓄積が最も多く、開発が進んでいるのかが重要である。
▼AI技術を用いた百度金融の中国市場、データの優位性(本書第2章より)
百度のイノベーションの余地と、ある領域におけるイノベーションの速度はグーグルより大きく速い。(中略)金融業では、百度金融は中国市場およびデータの優位性によって、AI技術を用いて、金融業に革命的なレベルアップをもたらしうる。しかし、米国では、金融業は比較的「城壁が堅牢な」分野であり、グーグルが金融分野に切り込むのは難しい。 -
『AI革命』から垣間見られる、「中国がなぜデータ分野に強いのか」、「これから国と企業が何をドライブさせていくのか」
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翻訳者、編集者のコメント
- ▼AIが、自動運転や金融といった一般に取りあげられている領域・範囲よりも、もっと広範に大きな変革を起こすものであることが分かる
▼中国がなぜデータ分野に強いのかがよくわかる。
▼アポロ計画に代表されるように国と企業が軌を一にして動いており、データとなりうる膨大な人口と、便利なものをいち早く受け入れる国民性を背景に、中国がこれからのAI時代・ビッグデータ時代をどうドライブさせていこうとしているのかを垣間見ることができる -
『AI革命』概要
- 原書名:智能革命
著者:ロビン・リー他 -
目次
- 1.簡略史 インターネット台頭の影のAIの成長
2.AIの歴史的使命 人類の知識と行動と体験を増やせ
3.ビッグデータとディープラーニングの中で脱皮するAI
4.中国大脳計画 現場から始まるスーパープロジェクト
5.「智」的製造と文明のレベルアップ
6.AIによる無人世界へ:無人自動車
7.AIがもたらすあまねく照らす光
8.すべての企業にCAO(CIO)を
9.シンギュラリティ 人工知能の自らへの挑戦
10.AI時代と出会うあなた
11.美しい新世界 厳しい問題
※翻訳・編集作業中のため、一部変更の可能性があります -
想定している書籍仕様
- ・単行本(ソフトカバー)
・400~440ページ
※現時点の想定です。 -
著者紹介
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百度とは?
- 中国の検索エンジン大手。2000年1月創立(北京市)。
中国では市場の70%と圧倒的なシェアを誇り、世界ではGoogleに次いで第2位。
2018年売上高は1,023億元(1兆7,000億円:前年比28%増)、純利益が276億元(4,570億円:同51%増)と堅調。
中国政府が掲げる「2030年までにAIの理論・技術・ 応用全般で世界トップレベルへの到達」を実現すべく、自動運転分野の技術開発をリードしている。
2017年4月に「アポロ計画(Project Apollo)」を発表。現在は、2020年の完全自動走行実現のため、世界各国の大手IT企業、自動車関連企業と手を組み、AIを活用した自動運転開発に本格的に取り組んでいる。 -
ロビン・リー(李彦宏)氏プロフィール
- 1991年、北京大学情報管理学専門学部を卒業。ニューヨーク州立大学へ留学し、修士(コンピュータサイエンス)を取得。
その後、『ウォール・ストリート・ジャーナル』オンライン版のリアルタイム金融情報システム設計、インフォシーク社の検索エンジンの設計、GO.COMの画像サーチエンジンの開発等に従事する。
1996年、検索アルゴリズムに関する特許を取得(米国)。現在の百度テクノロジーのベースとなる。
2000年にはBaidu, Inc.を設立。大手ポータルサイトに検索技術の提供を開始。
2001年に検索サービス「Baidu.com」のβ版をスタート。
2006年12月には、米国のビジネス誌『Business Week』において「2006年度ベストビジネスリーダー」第4位に選出される。
2018年1月『TIME』の表紙を飾る。
2019年現在、「Baidu.com」は中国国内において70%を超えるシェアを誇る。 -
編者・翻訳者
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翻訳者:永井麻生子(Nagai Aiko)
- 中国書籍翻訳者。神戸市外国語大学大学院博士課程単位取得退学。アントフィナンシャルや、アリババ、シャオミなど、中国のメガベンチャーについての書籍を多数翻訳。
翻訳書籍:
『アントフィナンシャル 一匹のアリがつくる新金融エコシステム』(2019年 みすず書房)
『ジャック・マー アリババの経営哲学』(2019年 D21 ディスカヴァー携書 単行本は2014年発行)
『アント・フィナンシャルの成功法則』(2018年 中信出版日本)
『鴻海帝国の深層』(2016年 翔泳社)
『シャオミ Xiaomi 世界最速1兆円IT企業の戦略』(2015年 D21)
『中国のスティーブ・ジョブズと呼ばれる男 雷軍伝』(2015年 東洋経済新報社)
ほか多数 -
編集者:間杉俊彦(Masugi Toshihiko)
- 早稲田大学第一文学部を卒業。ダイヤモンド社入社。
週刊ダイヤモンド記者として流通、家電、医薬・化学、運輸・サービスなどの業界を担当。2000年、同誌副編集長。2006年に人材開発編集部に異動し、人材育成に関連する書籍やテキストを編集。2019年4月に独立し、フリーランスのライター・編集者として活動中。 -
プロジェクト起案者「情報工場」とは
- 株式会社 情報工場では、視野を広げる書籍を様々なジャンルから厳選し、そのハイライトを10分で読めるダイジェストにして配信する、書籍のダイジェストサービス「SERENDIP(セレンディップ)」を提供しています。
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