このアイテムについて
浮世絵木版画『宇宙海賊 孤舞邏』
- 連載開始40周年を迎えた漫画『COBRA』の記念すべきメモリアルイヤーに誕生した寺沢武一先生監修の本格的な浮世絵木版画です。
- 肉筆画で表現されているのは、記念すべき第一話「復活」からインスピレーションを受けた大首絵です。寺沢武一先生も認める絵師・石川真澄氏により古典的な浮世絵に再構築された凛々しい顔立ちのコブラ。さり気なく羽織っているのは、コブラが宇宙海賊だった記憶と本能を取り戻した時に着ていたレインコートです。そして後ろに浮かぶ三日月は、これから出会う宿敵クリスタル・ボーイの右腕をモチーフとしています。
そう、この大首絵はコブラが復活し相棒のアーマロイド・レディと共に運命に立ち向かうべく、再び宇宙の海原に旅立とうとするその瞬間なのです。 和紙にもこだわりました。
- 刷られる和紙には「人間国宝」九代目・岩野市兵衛氏が漉いた『越前生漉奉書』を用いました。
この日本の紙の原点ともいえる貴重な和紙を、匠の技で彫られた版木に合せて、一流の摺師が一枚一枚丁寧に刷り上げました。 - 『越前生漉奉書』は300回の重ね刷りに耐えるとうたわれるほどの丈夫さを誇ります。
先代の八代目・市兵衛氏の漉いた奉書は、広く内外の版画家から支持され、あのパブロ・ピカソも版画用紙として愛用していたとのことです。最近では浮世絵の復刻版を摺る際にも使用されていますが、フランスのルーヴル美術館が修復用として世界中の紙を集め比較した結果、世界一であると評価し、国を超え数々の芸術家にも愛用されていることで知られています。
また、現代の版画では大変多くの版を摺り重ねますが、岩野氏の漉く奉書は、そのような過酷な使用にも摺り耐え、紙の伸縮によるズレもでない強さがあります。そのうえ経年と共に色彩が冴える奉書紙として、版画家などに絶大な支持を受けています。
風合い、表情を楽しむ「一点もの感」。
- お届けする商品は「国際浮世絵学会」の鑑定を受けた確かなものです。
- 古来からの技法を守る『越前生漉奉書』は、機械や薬品を必要最小限度しか使わない漉き方を守り続けている故に、一枚一枚状態が異なり手漉き独特の風合いがあります。
それには端が透けるものや縮んでいるもの、繊維が入っているものもあります。この風合いの良否を「国際浮世絵学会」の鑑定により選別していただきました。そのなかで、原画である肉筆画では見られない、摺りの際に現れる表情を「イキ」とするか否かの判断も浮世絵を美術品と定める同学会に行っていただいています。
例えば・・・
縦に筋が入っている箇所があるものがあります。これは擦ることにより版木の木目が和紙に写し取られて現れる肉筆画にはないものですが、これは浮世絵的にはイキとし、むしろ「表情が良い」という判断になります。
このような表情は一点一点異なりますが、どのような表情を持った浮世絵に出会うかは、まさに巡り合わせです。この巡り合わせを楽しみとして、貴方のみの「一点もの」と出会っていただければと思います。
❖ 商品詳細
- ❙ 商品名:「宇宙海賊 孤舞邏」
❙ 画寸法:縦42.2cm × 横29.7cm
❙ 用紙:越前生漉奉書(人間国宝 九代目・岩野市兵衛氏作)
❙ 絵師:石川真澄
❙ 彫師:関岡扇令
❙ 摺師:岡田拓也
❙ その他:シリアルナンバー入り
:特製タトウ(※ 浮世絵を収める専用の包み紙) - 《必ずお読みください》
本品は、版木制作から摺りまで全て職人の手により行われます。
そのため絵具の乗りや発色など、一枚一枚仕上がりには僅かな差が出ます。
それらを浮世絵木版画の味わいとしてお楽しみいただける方のみご購入ください。
また、商品の特性上、返品交換はお受けできません。予めご了承ください。