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ダレスバッグ専門の職人が、1から丁寧に作り上げた一品を工房からそのままあなたのもとへ。
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スリムダレス model-Nester <ネスター>
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- C.C.BAXTERは葉山の海沿いにあるダレスバッグ専門の小さな工房です。
これまではOEM生産を中心に仕事を続けてきましたが、今後は高い専門性を十分に生かしたオリジナルモデルの生産・販売に取り組みます。
大量生産品では実現できないこだわりを詰めた本格派ダレスバッグを、職人がひとつひとつ丁寧に作り上げてお届けいたします。 -
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長く使える、使い込むほどに味が出る、本革の良さを実感できる鞄です。
- 「革」という古くからある天然素材は耐久性に優れ、また使い込むほどに味わいを増す素材であることは広く知られていると思います。この素材の良さを十分に引き出すため、使用する革の選定は職人が直接行っています。
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クラシックなスタイルだけでなく、今だからこその使いやすさも考えました。
- かつてダレスバッグに入れて持ち運ばれていたものは、医療用具や重要書類などでした。現代で、丈夫な鞄に入れて持ち運びたいものといえば、主に情報の詰まったパーソナル電子機器ではないでしょうか。
ダレスバッグのしっかりしたボックス型の構造に、スマートフォン専用ポケットなどの内装を備え、現代のビジネスマンにも使いやすくコンパクトなサイズにしました。目指したのは、整頓されたデスクの引き出しをそのまま持ち歩くような快適さです。 -
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製造工程
- このスタイルの鞄の構造は単純ではありません。重厚感のあるフォルム、手に持ったときのバランス、置いたときの安定感、どれをとっても十分な知識と熟練を必要とします。
C.C.BAXTERのダレスバッグは、1人の職人が裁断から仕上げまですべての工程を行います。その工程は非常に多く複雑ですが、大まかには4つのポイントがあります。 -
- 裁断は一番最初、すべての基本となる工程です。
特にダレスバッグのような立体的な鞄の場合は、裁断工程でのミリ単位のズレが全てを台無しにしてしまうこともあります。また皮革は天然素材であるため、部分によって質感と特性が違います。これらを踏まえて、道具には革包丁や抜き型を使い、正確に部品を切り出す工程が裁断工程です。 -
- ダレスバッグの特徴とも言える口枠は、金属の枠に革を巻いて作られますが、この革巻きを、ピッタリとシワなく隙間なく仕上げるには熟練が必要です。また、ハンドルは床革を強力に貼り合わせて厚みを出したものを削り出して芯にしますが、この張り合わせも高い精度が必要です。
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- 手縫いとミシン縫いの最も大きな違いはその強度にあります。C.C.BAXTERのダレスバッグは、最も力がかかり消耗しやすい口枠とハンドルは手縫い、他はミシン縫いが基本です。
ミシンも手縫いも見分けがつかないほどの、熟練した正確無比なステッチをお楽しみください。 -
- 革の断面をコバと呼びます。小さな部分ですが、このコバの出来で鞄全体の雰囲気を左右されるくらい重要な部分です。革は適切な磨き処理をすると、使い込んだ木材のような美しい光沢と手触りを、またこのコバ部分からのほつれ等を防ぐ堅牢性を持ちます。
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ダレスバッグとは?
- ダレスバッグとは、英語圏ではドクターバッグ、ロウヤーズバッグなどとも呼ばれる、古くからある「鞄」のスタイルのひとつです。
日本でのダレスバッグという呼び方の始まりは1951年(昭和26年)、鞄製造小売の老舗「銀座タニザワ」様がアメリカのジョン・F・ダレス平和使節団大使が持っていたバッグにヒントを得て製造し、売り出した鞄が最初と言われています。 -
- 広いマチと金属の口金により大きく箱型に開く開口部と、握りやすく丈夫なハンドルが特徴です。立体的な構造と、革という素材の厚みや丈夫さによって、気品ある自然なフォルムを持ち、いわゆる「型崩れ」の心配もほとんどありません。
また重厚感のある大きな錠前も目を引く特徴であり、機能です。このスタイルの鞄は「口を開けたまま」持ち運ぶことはできません。この鞄が、別名ロウヤーズバッグ(弁護士の鞄)と呼ばれるように、重要書類などをしっかりまとめて保護するセキュリティ性も備えていると言えるでしょう。 -
- 本革の鞄の決定的なデメリットは「重さ」です。しかしその重さは「丈夫さ」という大きなメリットでもあります。
シーズンごとに買い換えるのではなく、一生モノとして長くお使いいただける丈夫さや堅牢性は本革製鞄の最も大きな特徴です。耐久性と経年による変化の美しさに富んだ「革」という素材の良さを十分に引き出し、活かすための技術の集大成のような鞄。それがダレスバッグです。 -
スリムダレス Nester<ネスター>
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- ミドルサイズは、A4ファイルがぴったり入る、いまの時代に最も使いやすいであろう薄くスリムなサイズです。
外寸横幅は39cm、内寸横幅は33cm、マチ幅は最大9.5cm、高さは底から口金まで26cmです。 -
- フルサイズは、メンズビジネスバッグとして最も標準的なサイズです。スリムでスマートな見た目ながらも、15インチMacBookなどが入る大容量を備えています。
外寸横幅は42cm、内寸横幅は35.5cm、マチ幅は最大10cm、高さは底から口金まで28cmです。 -
- どちらのサイズもダレスバッグの特徴である、立体的で安定感のある構造はそのままですので、足元や座ったときに隣に置くなどしてもしっかりと自立いたします。
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- また大きく箱型に開く開口部も、昔ながらの伝統的ダレスバッグの使い心地そのものになるよう目指しました。内側はダレスバッグならではの、型くずれしないしっかりしたボックス構造です。鞄の錠前の鍵は、専用のキーホルダーにて内部に吊り下げることができます。
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- 内ポケットはスマートフォンなどのガジェット専用のボックスポケット、ペンホルダー、ファスナー付きユーティリティポケットを備えています。
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- 使用している革は、ベルギー唯一のタンナー、TANNERIE MASURE(タンナリーマズール)社のルガトショルダーです。
ヨーロッパ産の牛原皮に、伝統的なタンニン鞣しと近代技術を駆使して作られたこの革は、皮革独特の「トラ」と呼ばれるシワを大胆に活かし、鮮やかで洗練されたカラーと透明感のあるツヤが特徴です。 -
- ルガトショルダーは、質感と色が非常に高品質かつ独特で、写真での表現が難しい革でもありますので、全6色のカラーサンプルキットをご用意しました。
実際に製作に使っているルガトショルダーをチップ型、またはハート型にカットしたものを革紐で綴じてお送りいたします。
ぜひお手元で色や質感をお楽しみください。 -
カスタムオーダーをご用意いたしました
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セミカスタム
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- セミカスタムは、革・金具・内装の3項目をそれぞれお選びいただけます。
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フルカスタム
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- フルカスタムは、セミカスタムの3項目に加えて糸色・お名前入れの5つのカスタム項目となります。
お名前入れは4書体の中からお好みの書体をお選びいただけます。
さらにフルカスタムバージョンでは、バッグハンドルは床革を強力に貼り合わせて厚みを出したものを削り出し、芯にして作成いたします。
このようなバッグハンドルは、現在大多数は金属または樹脂の成型芯が使われますが、これは成型芯のなかった時代から伝わっている、非常に手間のかかる伝統的手法です。見た目ではほぼ見分けが付きませんが、この削り出し成形手法で作られたハンドルは、手に持った時の当たりが良く、また長年の使用によって馴染みを増していき、万が一の衝撃などにも折れたり曲がったりしにくいという利点があります。
加えて共革で特製小物をお作りいたします。 -
職人紹介
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- 根岸新平
葉山の工房にて、国内有名ブランドのダレスバッグ専門職人として活動中。 -
- 様々なお客様の個人注文や、各種ブランドのOEM生産請負などを経て、ようやく職人として「ダレスバッグ専門」と言えるだけの経験と技術を身に付けることができました。長年の夢であったダレスバッグ専門ブランドの立ち上げに取り組みます。
ダレスバッグを作れる職人は減少の一途をたどっており、生産量も減りつつあります。このままでは日本ではこのスタイルの鞄があったことすら忘れ去られてしまうという危機感があります。長く受け継がれてきたスタイルとそれを実現する技術は、これまでと同じように受け継がれていくべきものと考えます。
大量生産では実現できない、職人の「良い仕事」の結果を。長く大切に使う価値のある鞄を、それを求める人にきちんとお届けしたい。そのはじめの1歩です。
どうぞご支援よろしくお願いいたします。